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乙ゲーと思ったらロボアニメでした。  作者: 小宮 海
第五章 虹乃華学園編
120/220

episode:92 仲裁

今回、続きです

…辺りが静寂に包まれました。


 episode:92 仲裁


 黄院様は、私が香苗さんを庇ったことに驚いた様子でした。私はまずは燈樹様に声を掛けました。

「腕は大丈夫ですか?」

燈樹様は、首を縦に振りました。そして何かに気付かれた様子で私を見ると顔を青くされました。

「私は、大丈夫ですが……貴女は…」

私は、受け止めたままにっこりと笑って大丈夫ですと言います。……彼の平手は、模擬戦の時の皆さんのよりは痛くありませんですからね。

「あ…お前……」

黄院様の声を遮るように優奈さんが声を掛けました。

「ちょっと!!いきなりカナを殴るとか何考えてんのよ!!つかさっさと雫ちゃんから手を退かせなさいよ!この暴力男!!」

優奈さんはそう言うと、私の腕から黄院様の手を力が緩くなっていたのが幸いしたのか離すことが出来ました。香苗さんは、私を心配そうに見ていました暫くまた、辺りが静かになりましたが…その時、


「…やはり、お前はどうしようもないみたいだね…僕の梓に乱暴した所か、梓の仲間にまで手を出すなんて…」


…私は、突然現れた彼に困惑していました。髪は茶色の短い天然なのかパーマが掛けられて目は少したれ目の黒い目をしていました。


……そして燈樹様と黄院様が彼を見た後、お二人の様子が違っていました。一人は少し涙を浮かべて心から安心している方、一人は明らかに先程の事を見られたのか顔を強ばらせています。優奈さん達も、彼を見て驚かれています。そしてその人が私を見ると納得されたのか、あぁ。と言いました。


「初めて黄院 雲雀です。君の事は聞いてるよ。ご苦労様。……さて、千鳥。僕が言った約束を忘れているわけじゃないよね?」

「そっ……それはっ…!」

「はぁ…梓がせっかく与えたチャンスを台無しにして、挙げ句には反省の色は無し…分かってるね?」

「でもっ…!俺だって…莉梨花に騙され……」

「もういい。君の言葉は聞き飽きた。僕の対応も甘過ぎたみたいだね。…千鳥、暫くしたら迎えの車が来ているからそれに乗って謹慎しているんだ。……準備もあるからね…逃げたら…分かるね?」

「……っ分かり……ました……」


……雲雀様は一見すると優しそうな方ですが、話している時の威圧が凄く、黄院様が黙ってしまいました。……私達は、動けずに雲雀様が呼んだと言っていた車が来るまでそこにいました。


……黄院様が、迎えの人と車に乗るときに私を見た気がしましたが私は気にしないようにしました。

雲雀さん、彼も実はモデルがいます。

さて、千鳥が雫に反応しました。それでは。

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