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乙ゲーと思ったらロボアニメでした。  作者: 小宮 海
第一部 それは、始まり 第一章 プロローグ
12/220

episode:03 school princess

これで、第一章の閑話は終わりです。

…まさか此処まで頭が可笑しくなってるなんて


 episode:03 school princess


私は早足で彼女、雫の元に向かった。いくら何でもこんな小さい子相手にあれはないだろう。常識的に。てか…

 その校門前の断罪は私じゃなかったのか。

 私は彼等の声に耳を傾けながら思った。

このprincess school、もうメンドいからスクプリは前にも言ったように攻略対象が五人いる。一人目は顧問の黒瀬 祐先生に生徒会長にして私の婚約者、赤皇 厚。そして副生徒会長の白崎 清、書記の黄院 千鳥、最後には会計であり


 蒼宮 雫の婚約者の青宮 竜斗がいた。


聞くところによると彼らは彼女が彩村を襲わせたと言っているが、こんな小さな子がそんな事をするわけなくそれに彼女は野次馬の話では昨日は風邪で母親と病院に行くところを見た人が数人いたとのことだ。それを聞いて、私はたまらず、彼女を背に庇った…。


このスクプリは何度も言っているようだが近未来が舞台であり、ある日転校してきたヒロインが五人の男性と恋をする、どこにでもある選択肢さえ間違えなければちゃんと攻略できるゲームであり、好感度もヒロインの携帯型のハートを見れば誰か一番高いか分かると言うヌルイゲームであった。私も病院生活の時に借りてやったが、実にぬるかった。ライバルキャラはなかなか容赦なくて逆に好きになったけど。

私、椿はヒロインにえげつなく、時には人生を破滅させる苛めをする。なぜ誰も止めないのか。決まっている私の家が旧家で華族だからで政治にも関わっている。なのでやりたい放題なのである。まぁ、最終的には悪事がバレて学園から逃げてる最中に恨みをかった生徒に刺されるが。…記憶が戻って良かった。

雫もライバルだが、彼女の場合は初めて好きになった人を取られまいとする椿に比べると話している最中に割り込む、竜斗と先に約束してデートするなど可愛いものだ。最終的には泣きながら竜斗のそばを離れ、ヒロインに謝罪して去る。

…余談だが雫はライバルキャラにしては健気で大変人気が高く、一部の乙女達は雫ルートは無いのかと言っていたそうだ。私もそれには賛同する。

…暫くして、私は生徒会長と不毛の戦いを続けたがチャイムが鳴り、厚が捨て台詞をはいて去り、私は雫を小学部に連れ、話しながら教室に行き私も自分の教室に戻ったが、ひしひしと嫌な予感がしていたが、気のせいだと思ったがこれが大きな間違いだった。翌日、雫が気になり私は先生に訊ねると…ー


  雫が、数日後に学園を去るとのことだった


後から調べるとなんと婚約関係である青宮の父親が蒼宮家を記事にすると脅した挙げ句、雫を『無国籍』にしたとのことだった。事実上の婚約破棄だった。


 私はせめて、雫をこれ以上傷つかせないように傍にいるしかなかった。何も出来ず無力のままで…

  そして、当日が来た。私は雫のご両親とともに、彼女と別れを済ませて見えなくなるまでずっと見つめた…。 結局、私には何が出来たのだろうか…。乗ってきた車の窓を見つめながら、ぼんやりと考えた…

この後、紅条さんがどういう行動をとるかはまた次の機会に。次はシズクの番外編を一つやってから第二章に入ります。

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