episode:020 崩壊のレクイエム
今回も紅条様その2
…信じてたものが裏切られる気分はいかが?
episode:020 崩壊のレクイエム
其処には、自らの手で教科書や体操服を、引き裂き、トイレのそばで水を自分で掛けて、
『これで、燈樹 梓が学園を追放されるわ!』
次の場面では、自らの腕にカッターで切って、
『いたっ…だけど、茶山 碧はこれで駄目ね。』
次の場面では、自分自身を物で足に向けて殴って、
『…っ、これくらいで良いかしら。灰沢 響も終わりね…後は…』
そして、階段では彼女自身が、落ちて
『さて、後は…これでおしまいだけど…そうだ!!』
彼女は、人がいないのを良いことに、
『……蒼宮 雫、正直私生理的に嫌いのよね…入るだけでムカつくし…あ、そうだ。私が男に襲われたようにして…誘拐も…紅条 椿のせいにしちゃえ。……ふふふっ…これで、逆ハーが出来るわ!!』
…そして、映像が終わり彼等を見ると譫言のように嘘だ嘘だと繰り返し、顔を青ざめさせていたり言葉を失っていたり呆然としていた…。だけど、
「こ…こんなの嘘よ!!私がそんな事…うっ…」
莉梨花が泣くまねをして、元婚約者がハッとする…
だけど、顔色が貴女、変わったわよ?バレたって…
「ど…どうせ…合成だろ!!」
「……残念ながら、違うよ…赤皇君…」
…理事長先生が、私の横に来てくれた。そして、彼はあれが合成ではない事を説明した…曰わく、あれは細工が出来ないように歴代の理事長先生しか知らない暗号が無いと不可能という事…これは、生徒会や学園の生徒が知っていること。…赤皇は、尻餅をついて覇気が無くなっていた…。そして、私は次の追撃をかけた。
「この紙には、後は男達を捕まえて、私や蒼宮さんに頼まれてやったと言えと…頼んだと…彼等本人に直接あって聞きましたわ。…なんなら、電話して聞いても良いわよ。」
「さて、虹村 莉梨花さん。この状況をどうしますか?」
虹村 莉梨花は、何を言っても無駄だと悟り…
「っこんなの!!私がヒロインよ!!あんた達なんて!タダのモブじゃない!あんたなんて!」
「お黙りなさい!!!」
私は、声を張り上げて彼女に今まで見せたことない怒りを孕んだ顔を紙ながら言った
「……貴女のくだらない身勝手で!二人の人生を歪めたのがまだ分からないの!?燈樹さんも灰沢先生も、もう少しで危うかったのよ!!現実から目を逸らして、ゲームだと思い込んだ結果が貴女に降りかかってきたのよ!其処からまた貴女は目を逸らして…!!大概になさい!!」
……ホールが、沈黙する…目の前の虹村 莉梨花は、後ずさるように…顔を蒼白にさせて、その場から逃げ出した…。
こうして、この事件は終わりを告げた。私は、莉梨花に言ったことを自身の戒めとして、頭に明確に入れた…。…私も、大概言えないわよね……。
そして、燈樹さんは黄院千鳥と婚約を破棄し、千鳥と当主争いをしていた、雲雀さんと婚約をしたと聞いた。……千鳥は、勘当はされなかったけど当主から外され、雲雀さんが決定された。…聞くところによると千鳥は学校には来るが、皆から遠巻きにされている。顔は窶れていた…。雲雀さんは燈樹さんの事が好きで、身を引いたが今は婚約者になったからには幸せにすると言って燈樹さんが照れていた。
灰沢先生は、黒瀬先生がなんと謝り倒して婚約破棄をしないで欲しいと言ったが、彼女は謝罪はいらないから別れて。あ、そうそう。昔、千日風邪を引いても嵐でも毎日休まずに来た話が在ったわね。それを見事クリアしたら考えるわ。ま、無理でしょうしやらなくていいわ。と言ったら早速灰沢先生の元に行ったが、彼女はドアを開けずにま、いつまで続くかしらね。と、袖にしたと。灰沢先生も凄いけど、それでもめげずに行く黒瀬先生も怖い。
後は、先に私の事だけど私は赤皇としっかり破棄をした。…彼は、学園には通っているが卒業と同時に外国に行くことになる。…そして二度と戻って来れないようだ…彼も跡継ぎから外されて、次代は彼の従姉妹が継ぐとのこと…私が出したある条件は、彼と私を卒業後、一切接触させないようにして欲しいと頼んだ。…学園でも、彼は私のところに来るが私の友達やクラスメートから直ぐに離される。…私は、何も言わずに彼を無視している…。
そして、白崎様は茶山様の事を伝えると…彼は取り乱し、自分は悪くない悪いのはあの女だと言い出した…あぁ、救いようがないなと見下すと彼は怯えて部屋に閉じこもったまま出なくなった。…白崎家は彼を勘当すると言っていた。…なんでも勝手に茶山家に行って相談もなく破棄を言い渡したと…白崎のお父様は、彼だけでなく私達のせいだ…と悔やんでいた…お母様と妹様も、悲しんでいた。茶山家は、かなり黒いと噂で聞いたが…。…私は、白崎家から出ると…青宮竜斗がいた。…多分、あの子の事だと分かったため、場所を私の家に移して、リビングで話した…。
「…彼女に謝りたいから、蒼宮さんがいる場所を知っているか話して欲しいと?」
私は、メイドが入れてくれたお茶を飲んだ。…目の前のコレに凄く腹が立ったが、お茶を飲んで落ち着こうとした…。本当はおいしく飲みたいのに…。今までの話でコレは、自分の過ちに気付き蒼宮家に行って謝罪しに行ったが蒼宮のお父様に門前払いをされ、お母様からは泣きながら二度と来ないでと言われたと、落ち込みながら言った……こいつ、真性の馬鹿だろう…。私は、彼を見つめて言った…
「…貴方、青宮おじ様から彼女のことをなんて聞いたのかしら…?まさか、少年院にいると聞かされたのかしら?」
彼は、頷いて
「父からは、雫はもういない事を教えて貰った…頼む…雫の居場所を…」
私は音をたててカップを置いた…行儀とか一切無視だ…私は、完全に頭にきていた…彼にも、真実を教えなかったあの男にも…あの子の、無理して笑った顔が浮かぶ…最後に別れるときに気丈に振る舞って別れた、雫の顔を思い出して…私、こんなに怒りやすかったのか…彼はビクついてた…ウザイなこいつ…
「……なら、もう一度聞いてみなさい…あの子がいなくなった事実を…父親から…」
「……だが…雫は…少年院に…」
「…馬鹿じゃないの?……私からの口からは言わないし言いたくない……どうしても聞きたいなら…貴方の父親に聞きなさい…朱坂、お帰りになるみたいだから、送って差し上げて…」
彼は諦めたのか、私に頭を下げて朱坂に連れられて帰った…。私は、頭を冷やすために外の空気を吸うためにリビングに行った…
断罪とその後。そして伏線が出てきました。
…ではまた。




