表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
楓の日記  作者: 苺ジャム
8/12

初プール入り?

葉月 三日


今日はプールに入る日でした。

皆さんが来られる前にプールを見に行きました。

綺麗です。水が日(太陽)にユラユラ揺れてキラキラしています。思わずため息が出ました。

この中に入るのですか?ただ、見つめているだけでは駄目なのでしょうか?

そして、お姉さまと咲さんが来られました。

お姉さまは私が今まで見たことも無い姿で・・・・私、このような衣装を初めて拝見致しました。

そして、お姉さまは私と咲さんの為にお姉さまと同じ衣装をお持ち頂きました。

でも・・でも、私はこのような衣装は着る事が出来ません。だって・・・・足が、足が見えているのです。それに・・・腕もです。このような格好はとても、とても・・・・

友親さまが見られたら、きっと、きっとお怒りになられます。もしかすると私は追い出されるかもしれません。

お姉さまは気持ち良さそうに水の中に入っておいでです。

咲さんは?というと、なんと、なんと・・・・・お姉さまと同じ衣装に着替えられて・・・・

信じられません!あの、咲さんが・・・・・・・

どうなってしまわれたのでしょうか?あの、咲さんはお嬢様の中でも特別なお嬢様ですのよ!

もし、康紀さまに知れたら・・・咲さん。大丈夫なのでしょうか?


水の中から、お姉さまと咲さんが私をお呼びになられましたが、私は行く事が出来なかったのです。

水の中に入るのにはあの、衣装を身に着けなければなりません。

だから、私は勇気をだして、足だけつける事にしました。

だけど、水に足を浸けているだけでも涼しいのですね。

私も勇気があれば、あの衣装に着替えて皆さまと水の中に入りたかったですわ。


その後、友親さまに今日の事を話しました。

きっと、羨ましいと仰ると思っていましたのに、私は叱られてしまいました。

「友親さま。今日、お姉さまと咲さんがプールに入られたのです。お二人共、とても楽しそうでした。

私はあの衣装に着替える事は出来ないものでしたので足だけ浸けておりましたの。

本当に涼しかったのでございます。今度、友親さまも私と御一緒に入りましょうね」と私は言って、その水着という物を見せました。

初めは、笑顔で聞かれていたのに私が水着なる衣装を見せました途端に怒こられて。

「楓。凛殿と咲子殿はこのような衣装を着て水に入っておられたのか!!」と申されました。

それも、凄い御顔で声も大きな声を出されて。私は驚きました。

そして、私は友親さまのご気分が変わられましたから思わず泣いてしまいました。

慌てられた友親さまでしたが「楓。このような物は絶対、着てはならない!!分かったな!楓!」と優しい声ではありましたが、私が水着を着る事はお許しになられません。

でも、人様に水着姿の私をさらけださなければ良いのではないでしょうか。私は誰もいない時間、場所でコッソリ着てみたいと思います。

友親さま、着るだけでも許して下さいませ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ