1、魔王の妹、人間界へ行く!(その2)
「アリスは人間界に行くんだもん!」
魔王の妹、アリス=ド=ノースポールは人間界へ強い憧れを抱いていた。
そんな中、王族の儀式「14の祭」を取り行うこととなった。社から人間界への扉が開く時。さぁどうなる?!
魔王の妹、人間界へ行く!
此処は魔王城最下層の儀式部屋。
アリスの後ろには魔王のエーデルや配下達が観ていて儀式の真っ最中である。
因みに、生ガエルことドーズはアリスの隣で内心ソワソワしている。
「それでは今宵より、アリス=ド=ノースポール姫の14の祭を取り行う!」
司祭が放つ。アリスとドーズは正座になった。
「〜ー〜ー〜–」
司祭がありきたりなことを放ちながら、しゃかしゃかと木の枝を振っている。
アリスは気の良い香りを嗜みながら浸る。
(「よいですかアリス様!
祭事には三つの工程があるのです!
1つ目は清めの時、司祭様直々に身体を清めてくださりますぞ!
2つ目は踊りの時、アリス様御自身で舞ってもらいますよ!練習したから覚えてますよね!、、、、ね!目ェ逸らさないでください!
はぁ、3つ目は異の時、人間界への門を開け社殿で舞う工程です!、、、、まさか舞わないからってロクに練習やってないとか、、、、目ェ逸らさないでください!まぁ、此処で逃走していただきますので最終的にやんなないから良いんですけど、、、、ニコニコしないでください!」)
、、、、、、、、、、、
「アリス・ド・ノースポール!アリス・ド・ノースポール!!表をあげよ。」
司祭の強い言葉に「はいっっ!」と意表をつかれた様な声をアリスは出した。
「これにて、清めの時を終幕とし、踊りの時へ行くことを命ずる。」
司祭の強い言葉を聞き、一礼をして、アリスとポールは儀式部屋を出た。
その先には埴輪のように規律よく並び直列したメイド軍が待ち構えていた。
「アリス様、衣装室へご案内します。」
「姫様、おしろいと紅を塗り直させて頂きます。」
「アリス様、上着を、」
「お召し物、少しほつれていますね。姫様、失礼。」
アリス様、姫様、アリス様、姫様、、、、
アリスはメイク直しをしながら上着を脱ぎながら、ほつれを縫い直してもらいながら一言も発せないまま、なるがままに歩いて行った。
、、、、、、、、、、因みにドーズはメイド軍に押され、通路の端に追いやられた。
そのままエレベーターに乗り上階に着いた。
チーン、と音が鳴り扉が開くと長い回廊が広がる景色。歩いて衣装室に着いた。
アリスは次々にメイド達に服を脱がされる。
メイド達は早く次に間に合うように必死。
その隙にカエルはそろそろ~っと衣装室から出ていった。
次に服を着る。メイド達の着せ方はさながらマジシャンの様だった。
最後に総仕上げをして、完成。
ドーズはバレないように衣装室に入り
「アリス様、行きましょう」
少し息詰まった声でドーズが言った。
「いってらっしゃいませ、アリス様」
メイド達は規律よく並びお辞儀をした。
「はぁ、もうヘトヘトだよぉ〜。」
アリスがコテっと弱音を吐く
「もう少しのシンボウデス。」
苦しそうにドーズが言った。
アリスとドーズはまた回廊とエレベーターを巡り、魔王城上階、上庭へ足を忍ばせた。
庭は立派な苔石、松の木、飛び石などが綺麗に手入れされている。中央には小さな社殿、社殿の奥には十数人程度の者が小筒、大筒、三味線、笛などを用い祭事は今か今かと待ち侘びている。正に其れは能の本舞台の様。社殿背後には本丸・社、人間の世界に繋がる扉。
アリスはドーズの方を向き、
「じゃあドーズ、いってくるね!」
お手に取っていただき有り難う御座います。
頑張るど。




