表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/18

脳卒中は回復してからが本番です!なぜかって?再発率とその死亡率が異様に高えんだよ!!10年以内に半分死ぬの。マジヤバイ。さらばお酒さま!君と過ごした日々、決して忘れないよ!!

入院1ヶ月目。俺はとある事実に接して、少々悩んでいた。


それはすなわち、脳卒中の再発率は高いという事実だ。

発症後1年で約10~12%、5年で約26~35%、10年で約39~50%と、齢を追うごとに数値は悪くなっていく。

一度脳卒中になった者の、10年後の生存率も似たようなものだ。

確かに、医療の発達により、脳卒中で死ぬ人間の数は減っているように見える。だが、一度脳卒中になった者の、その後の厳しい運命を辿っていった時、単に即死しないってだけじゃないだろうか?


おまけに再発すると、より重篤になり易いらしい。


それで、なぜ脳卒中は再発しやすく、死亡率も高まるのか?

ネットでは、はっきりした答えが見当たらない。

(俺の調べ方が悪いのかもしれんし、お医者さん向けの難しいサイトは読んでない。)


俺が想像するに、原因は主に二つだ。なお、そもそも高齢だったというオチもあるだろうが、そこには触れない。


第一に、血管が脆くなっていること。

一度脳卒中になるほど血管が脆くなり、それは元には戻らない。

と、なれば、脳卒中サバイバーは、頭の中に爆弾を埋め込んだまま残りの人生を送ることになるのだ。


第二に、そもそも比較的若くして脳卒中になるヤツは、だらしのない生活をしており、せっかく助かったのに、生活態度を改めないのだ。

え?こんなにひどい目にあったのに、懲りないのかって?

どうも懲りないらしいんだな、これが。


実際、病院スタッフが「同じ患者が懲りずにまた入院してくる。」「飲酒の習慣を死んでも止めようとしない」と愚痴っているのを聞いた。

若くして脳卒中になるには、それなりの原因があるということだ。

俺も含めて。

なんとなく「俺は走ってるから、まだ丈夫!」と思ってた1年前の自分に、「後悔先に立たず」という、ありふれた言葉を捧げるとしよう。


こうして見ると、脳卒中は退院したら、めでたしめでたしでは無い。

後遺症もやっかいだが、それよりも再発を予防しなければならない。予後の生活に入ってからが本番なのだ。しかもそれは、一生続く。

(それでも癌の患者よりは、予防し易いと思う)


認めたくはなかったが、俺も脳の中に、爆弾をしょいこんでしまっていた。

それを起爆させないためには、徹底的に安全措置を取るしかない。

だが、「再発予防のために」は、ありふれた生活習慣の改善が書いてあるだけ。しかも俺はその大半をハナからクリアしていたのだ。飲酒を除いて。


俺は退院後に酒が飲めるか検討した。

結論から言うと、俺は酒に別れを告げるのだが、その結論までには少々葛藤があった。


俺は必死こいて酒が飲めるか調べた。

だが、いくら調べても、1日あたりビールにして缶1本分だったらOKだよ、とかしか出てこない。なんで、その数字になるかはよく分からない。

先生に聞いてみても、「たまにならいい」程度で、量については言ってもらえなかった。

もっと具体的に、たとえば「血圧が110/70くらいまで落ちたなら、月にいっぺん好きなだけ飲んでOK」

とか言って欲しかった。だが、医師としては量については言えることが無いのだろう。


酒カスにとって、缶1本なんざ飲んでないのと同じ。かえって辛い。


自分なりに調べた結果、要は血管が飲酒による血圧上昇に耐えれるかが肝心だと結論。

だが、俺の担当看護師のお姉ちゃんに、血管の強度は回復するか尋ねたところ、彼女は言いづらそうに、一度脆くなった血管は、元通りにならないと告げた。


つまり、今まで通り酒を飲むことは、もはや出来ないのだ。


それでも俺は、なんとか酒を飲める根拠となる文献を、ネットで探した。

だが、調べる程に、再発の恐怖の方が増していく。

次に再発した時、今回程運よく済むだろうか?

次は利き腕の左が麻痺して、両手両足麻痺ということにならないか?


そうなった時の、ここ数年で家族を立て続けに失ってきた母親の絶望を想像した。

(親不孝はできないな・・。)

俺は決断した。

母と自分自身のために酒を止めるのだ。ぐすん。


ちなみに、この時から約半年の現在。俺は酒をすっぱり止めている。

代わりにスイーツ男子になってしまったので、コスト的にはそれほど改善されていないが、体調は良くなった。

とはいえ、酒を飲まなくなったことで、肝臓の状態はいいはずなのに、以前より疲れやすくなってしまっているのには、困ったもんだがね。


酒売り場には近寄らず、酒を美味そうに飲むYouTuberには殺意を覚える日々だが、思った程ストレスは感じずに済んでいる。


バイバイお酒様。君達と過ごした日々、忘れないよ。


(ちな、介護職時代、夜勤明けの有る日。俺の過ごし方はこうだった。

まず午前中、仕事明けを祝い、潰れるまで飲む。

夕方、起きてまた飲む。

翌日。休みなので朝からまた飲む。

夕方。そのままだと昼夜が逆転するので、潰れるまで飲んで体内時計を戻す。


とまあ、夜勤明けの休みを、酒飲むことだけに使っていたのだ。

うん。そりゃいつか体壊すわな。)


教訓:酒は辞められる!!!それから脳卒中は、退院してからが本番!一生脳卒中再発の恐怖と戦うのだ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ