転生
目を覚ますと雲のようなふわふわな白い綿の上にいた。
(僕は何故ここにいるのか、もしかして死んだのは夢だったのかなぁ...)
「こらこら、君が死んだのは事実なんだよ!
何勝手に夢にしようとしてるのさ」
なぜか心の声に返答をしたようにどこからともなくやってきた美少年?女?が話しかけてきた。
(この雲の上にいるような感覚と先程僕の心を読んだような返答を踏まえて考えると...神かっ!!)
「そだよー!!!」
(かるっっっっっっ)
「だって堅苦しいと話しずらいでしょ?
めんどくさいってのが本音だけどね」
(結局自分がめんどくさいだけですか...)
「まぁね。
それよりももうそろそろ普通に喋ってよ!!
何気に心読むって疲れるんだよ!」
「す、すいません。
なにぶんあんまり人と喋ったことがないもんでして...」
「うんうん、それでよし!
君が人と話すのが苦手だってゆうのは知ってから気にしないで!
むしろこちら側が謝らないとね」
「神様が?ですか?」
「そそ!
実はねイタズラ好きな神がいたんだけどものすごく性格が悪い神様でみんなから嫌われてたんだよ。
本人?神は気にしてなかったみたいだけど」
「神様にもそんな人いたんですね...」
「うん、まぁねw
それで謝るのはその神の件なんだけどね
ある日人が絶望した顔が見たいとふと思ったみたいである人間を不幸にする呪いをかけたんだよ。」
「まさかそれが僕だったと...
だけど僕は自分が不幸だなんて思ったことは1度もありません。
確かに最後殺されちゃったのは運が悪かったですけど」
そう答えると神様はじっと見つめてきた。
「.......嘘は言ってないね。
そっかそっか、だったらその神は失敗したね!
それでねその神なんだけど、君にあるひとつの呪いと周囲の人間が君のことを不快に思うように少しいじってたんだ。
そしてそれがバレた途端姿を消したんだよ。
まぁ君の両親を殺害した例の彼はただ単に性格が悪いクズ野郎だけど」
「そうだったんですか...
ちなみに僕にかけられた呪いってなにか聞いてもいいですか?」
「いいよいいよ
君にかけられた呪いはね【不快の印】【制限】ってのだね!」
「なるほど道理で他の人に嫌われてたわけですね...
それと【制限】っていうのはどんなものなんですか?」
「うーん【制限】はね全能力を低下させる呪いなんだよね」
「なるほど何をやっても上手くいかなかった原因はそれなんですね」
「そうだよ!
そうゆう訳だからお詫びに呪いを解除して異世界に転生させてあげることにしたんだよ!」
「異世界ですか...
それはどんな世界か聞いてもいいですか?」
「いいよいいよ!
異世界はいわゆるファンタジーみたいな世界だね!
君が普段から読んでた漫画の世界のようなものだね!
魔法や魔物、エルフや亜人とかね!」
「なんと!
します!転生します!!!」
「そんな食い気味に言わなくても...
=͟͟͞͞(꒪⌓꒪;)引。
まぁ納得してくれるんだったらいいけど。
じゃあ今から転生させるね!」
神様がそう言うと僕の立っている場所に魔法陣のようなものが現れた。
「ちょっ..ちょっと待ってください
なにか転生特典とかあったりしないんですか?」
「転生特典かぁ
考えたこと無かったけどやっぱり欲しい?」
「図々しいとは思いますが欲しいです!!」
「おっけーおっけー!
じゃあつけておくね!!」
「ありがとうございます。」
「どういたしまして〜!
じゃあ特典の方は転生してからのお楽しみね!
ちなみに転生後の種族はランダムに決まるから頑張って!
それじゃあいってらっしゃーい( •̀∀•́ )✧」
その言葉を最後に僕の意識は落とした。