プロローグ
「いたい...いたい...」
自分の体から熱がなくなって行くような感覚がし自分は死ぬんだと考えた。
「今までろくな人生ではなかったけどこんな早く死んでしまってごめんなさい。
お父さん、お母さんこんな僕を産んでくれてありがとう
僕も今から逝..く...ね.....」
路地裏に倒れているボロボロの少年はそんな言葉を口ずさみ両親のことを考えて微笑んだ。
このボロボロの少年は生まれてから他の人と髪色と目の色が少し違うと理由で周りからは疎まれいじめられていた。
ある時は自分より小さい子供に石を投げられたり、またある時は学校出集団イジメにあい教師に相談しても何も聞いてくれないどころか教師もイジメに加わったりと....
だが少年は親に愛情を沢山与えられて育てられており、イジメからも庇ってくれていた。
そのため希望を持って生きていくことができた。
そんなある日突然生まれてから愛情を沢山注いでくれた両親が高校1年の夏頃同級生でクラスの中心人物である大富豪の息子 多田野 政樹 に高事故を装い両親を殺されてしまった。
証拠は何も出てこなかったため警察は事故死と断定し政樹は罪に問われなかった。
少年は何度も警察や周りの人に訴えたが気味悪がられ相手にされなかった。
そして誰も庇う人がいなくなった少年はもっといじめられ、ついに高校2年の冬休み明けの帰宅中に偶然居合わせた殺人鬼によって銃で打たれて虫の息だった。
そしてなぜか周りの人が気にすることなく静かに息を引き取った。
???side
あらら...
死ぬまでに絶望の顔見れなかったなぁ
せっかく邪魔な両親をあのクズ野郎に始末させたのになぁ
ちょっと残念
ムフフフ!
次はどんな不幸をあげようかな
考えるだけでも楽しみだなぁ
どんな事をしてでも人の絶望した時の顔で興奮する頭のイカれた人物
そんな悪意が今後どうなってくのか…