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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

僕の苦手なもの

作者: Moonlight

───僕は苦手なものが多い。



まず、食べ物。ピーマンにキュウリにトウガラシ、スイカと、野菜・果物問わずほとんどの物が苦手だ。


僕はもうすぐ成人するが、過去勉学において上から数えた方が早い順位を取ったことがあらず、スポーツにおいても他人の足を引っ張ってしまう。


コミュニケーションなど特に苦手で、数少ない友達とも現在ではほぼ連絡を取れていない。


趣味を初めようにも、絵も音楽もゲームも全てに於いてダメダメだった。



やはり、僕は『生きる』のが苦手だ。


しかし、決断というものも難しく、不得手である。


自ら命を投げ出す行為というのにはとても勇気がいるという。


しかしそんな勇気などあろうはずもなく、ただ街並みを見下ろす日々。


そしてついに今日、成人式の日がやってきた。


今まで疎遠だった友人達とも再会し、あることないこと語り合った。



そんな今日。


成人式だからと羽目を外し、お酒を沢山飲んでしまった。


もちろん初めてのお酒だった。


そんなお酒の鱗粉にあたり、さすがの僕も決断が甘くなっていた。


そして日課である、自宅マンションの屋上で風に当たっていたその時。



今なら『いける』と思ってしまった。


何の因果か、年間数十人は今日この日、命を自ら投げ捨てているのだ。


人生に希望を見いだせず、生きることが苦手だった僕は遂に得意なものを見つけた───。

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