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回復魔導士は私だけ  作者: たまごがわ
第6章
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第69話 救出作戦

 その日の夜、すみれは千尋たちを自分の部屋に集めて、今日あったことを話した。

 それを聞いた千尋たちの表情が明るくなる。

「なるほど。一つ希望が見えてきたわけだ」

 リュウの言葉に全員が頷く。この世界を歩き回って、本物のスグリの居場所を探し回る必要が無くなったのは、良いことだ。

「ただ、次の問題が出てきましたね」

 千尋が思っていることは、その場にいる全員も分かっていた。

 人王の居城が広いからと言って、この四人全員で行くべきではない。人王がイウスティオのことについて何も言わないことから、おそらく自分の息子であることを忘れさせられているのだろう。

 ならば、人王側には知らせずにこちらだけでこっそりと助けるのが無難だと思われる。ただ、その場合は無断侵入になってしまうのだが。

 世界の平和が懸かっているので、見逃してもらいたいのが本音だ。

 すると、リュウとアマリリスはすみれに向き直って言った。

「じゃあ、本物のスグリ君を探すのは、俺たちに任せてくれ」

「さっと侵入して、ぱぱっと助けてくるからさ!」

 二人の言葉に、すみれは一瞬思考を走らせる。

 確かに、アマリリスとリュウに任せた方が良いだろう。千尋は分からないが、回復魔導士である自分のことを、イウスティオは警戒している。フィーデスたちと会う以外で、彼の前から無断でいなくなるのは避けるべきだろう。

 それに、イウスティオはスグリを助け出されるのは困るはずだ。それを確実に成功させる為にも、自分がここで動くべきではない。

 千尋も同じ結論になったのか、すみれに頷く。

「お二人とも、よろしくお願いします!」


 そして、本物のスグリを助け出すのは、最も警戒が薄いと思われる、魔王討伐後に決まった。



 それから、リュウとアマリリスは時間が許す限り、人王の居城を探った。人王の居城を探り始めて数日で、抜け穴を発見した。

 その後は時間をかけて、城の中を巡回する兵士の行動パターンの把握や、城の人間に気づかれずに人を閉じ込められる場所を探すことに専念した。

 本来であれば、攻略サイト班に頼むのが一番だが、イウスティオに情報を共有される可能性があったのでやめた。その間、すみれと千尋はイウスティオがリュウとアマリリスの動きに目が行かないように、出来るだけ行動を共にした。



 魔王討伐の二日前、すみれと千尋、リュウ、アマリリスは再び集まった。

「とりあえず、本物のスグリ君を助け出す算段はついたよ」

「あたしたちは予定通り、魔王を倒した後に城に行ってくるね」

 リュウとアマリリスの言葉に、すみれと千尋は頷く。

「そして、時間が巻き戻った後に、魔王さまのところに行って記憶を取り戻した後に……」

「本物のスグリさんを助け出す。その流れで行きましょう」

 今度はすみれと千尋の言葉に、リュウとアマリリスが頷く。

 この作戦の成功の有無で、この世界が元に戻せるかどうかが変わってくる。


 作戦の最終確認が終わり、すみれたちはすぐに解散した。


次話は6月9日に投稿予定です。

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