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回復魔導士は私だけ  作者: たまごがわ
第4章
54/89

第52話 情報収集1

 翌日。しばらくの間、すみれにボディーガードをつけることになった。つくのは交代制で二人。できるだけ最強の七人が担当するようにした。

 これはスグリが提案し、他の最強の七人たちも同意した。すみれは、さすがにそこまでする必要はないと言ったが、襲われた姿がよほど衝撃的だったのか、誰も(がん)として譲らなかった。


「んで、今日はあたしたちの担当だから、よろしく!」

「よ、よろしくお願いします」

 そう言ってアマリリスとエニシダが、支度を整えたすみれのもとにやってきた。

 ボディーガードと言っても、そこまで重苦しくはならず、すみれたちはいつものように依頼を受けたり、会話をしたりした。

 簡単な依頼を受けた帰り道、すみれはふと気になったことをアマリリスとエニシダに尋ねる。

「そういえば、お二人ってよく一緒にいますけど、どういうご関係なんですか?」

 自分にボディーガードがつくことが決まってから、すみれは千尋以外、最強の七人のことをあまり知らないことに気づいた。

 あまり疑いたくはないが、スグリのように、自分たちの敵がプレイヤーに紛れ込んでいる可能性がある。だから今のうちに、少しでも情報を増やそうと考えたのだ。

 すると、すみれの質問にアマリリスが答える。

「そういや言ってなかったね。あたしたちは、同じ会社の先輩と後輩なんだ」

 アマリリスがそう言った後、エニシダの方を見ると、彼はそうだと言うように小さく頷く。

「部署がたまたま同じでさ、最初はあんまり話してなかったんだけど、同じゲームしてるのが分かって、気づいたら一緒にいるようになったんだよね」

 アマリリスによると、流行りに乗って「リレヴァーメン」をやり始めたが、あまりロールプレイングゲームをやったことがなかったので、序盤でつまずいてしまったという。

 誰か教えてくれる人はいないかと探していると、同じ部署にいるエニシダが、ちょうど自分と同じ攻撃魔導士だったので、教えてもらうことにしたそうだ。

「エニシダのおかげでこんなに強くなれたんだよ。あたしの恩人だよ」

「そ、そんな恩人だなんて……大袈裟ですよ……」

 エニシダは頭を軽く掻きながら、顔を赤くしている。


 その後も、アマリリスはエニシダがプレイの仕方を丁寧に教えてくれたとか、気づいたら夜中まで一緒にオンラインプレイをしていたなど、話をしてくれた。

 アマリリスの横にいるエニシダは、彼女の話をどこか嬉しそうに聞いている。アマリリス自身も、エニシダの話をする時、いつもよりも楽しそうに話している。

 その様子を見て、すみれは察した。

 二人が自覚しているかは分からないが、きっとそういう間柄なのだ。



次話は9月30日に投稿予定です。

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