もしもあなたが死んだとき
人が生まれるときは何も持たずに生まれてくる。
では死にゆくときも何も持たずに逝くのだろうか。
それなら生きている間に持ち続けている物はどうなるのか?
不動産なら名義人と同一生計者が有利だけれど、相続人で話し合って誰かが相続することになる。
共同名義とするかそれとも売却して金銭を分けるかになる。
口座に入っているお金は原資は誰が出したものだろうと名義人の物なので、相続者で分けることになる。
その他自動車、バイク、ブランド品、装飾品などが相続財産となる。
個人で使っていた服や小物などは結局はゴミとなる。
それを多少でも手助けするために終活と言うことになるのだけれど、それは個人で頑張るしかない。
残されたもので一番困るものはデジタル遺産だと思う。
パソコンのパスワード。
私もこうやってなろうの片隅でひっそりと作品を公開しているので亡くなる前にアカウントを削除したいものである。
いろんなサイトのアカウントを整理する時間は取れるだろうか?
そこで話題になるのが、一定期間アクセスしないとパソコンのデータを削除してくれるソフトだろう。
私も導入を検討している。
もう一つはスマフォだ。
弟が亡くなった時まだスマフォがそれほど出回っていない時期だったけれど、パソコンが指紋認証だったので棺に入れた後火葬する前にパソコンを起動して変更するべきだと私は言った。
しかし実母がそこまでしたくないと言うのでそのままにしてしまって既に10年パソコンは起動していない。
業者に頼めば動かすことはできるのだろうけれど、今更中身を見られたくないだろうと思う。
きっとこのままゴミとして処分することになると思う。
現在の私のスマフォは指紋認証ではないけれど、パスワードが必要である。
記録しておく必要があると思う。
スマフォの中身が問題だ。
今流行りのバーコード決済用の資金、アプリによる投資、FX儲かっているならいいけれど万が一マイナス資産だったら相続人に迷惑が掛かるのでもしやっている人がいたら、解約する方法を記しておいてほしい。
クレジットカード決済も残されると困る。
特に公共料金を決済している人は口座を教えておいてほしい。
名義人と決済口座がわからないから結局支払い用紙を請求すれば、一件当たり330円の手数料を上乗せされて請求さる。
クレジットカードも亡くなった後、一旦は口座を凍結して、請求がすべて終わったら解約しなくてはならない。
複数口座を持っている人はできるだけ整理することをお勧めする。
ネットで終活と言うと家の整理とか片付けが多いけれど、実際人が亡くなった後捨ててしまえば何とかなる日用品などよりも、証明書や戸籍謄本などが必要なものの方が本当に片付けられない。
終活と言う言葉の中にデジタル遺産、口座管理、複数枚持っているクレジットカードの処分などを含んでほしいです。
うちは弁護士にお願いして調査だけで14万円。
相続手続きで33万円の請求が来ました。
もしこれで決まらず、争議になればまた弁護士に払うお金が増える事でしょう。
人は何時亡くなるのか誰にも分らないのです。
いつその時が来ても大丈夫なようにそれに備えて欲しい。
市販のエンディングノートでもいいのでご自身が持っている残されて困るものを書き記してほしいと思います。