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世界最強の剣銃士が異世界に飛ばされ最弱になった場合  作者: 白浜 弘毅
兎だって牙を剝く
2/24

小さな大好敵手

栄光を掴んだ兎角だがまた落とされたらしい、この事実に兎角は耐えれるのか。

周囲を探索していた所、睡眠を取っているモンスターを見つけた、外見は猿っぽいが体が大きく俺より上だ、このモンスターも始めて見る。

さあどうする、思ってもみなかった好機だが...。

「起きろ」

好機に頼らなくとも正面から切り伏せてこそ強者。

「グルルルル」

よく観察すると凄まじい筋肉と鋭利な爪、そして先程まで寝ていたのにも関わらず今はもう攻撃態勢に入っている。

「行くぞ」

カン、キン、ガン。

強い、恐るべき反応速度だ...が背中ががら空きだ!

ヒュッ、ピシ。

「な、ぐは」

(なんだと、明らかに背中を切ったはずなのに何かにはじかれただと、まずい、蹴りをもろにくらってしまった)。

「一旦距離をとらねば」

少し離れたが追いかけてくる気配が無い、が、頬を膨らませこちらを見ている。

次の瞬間辺りが急に燃えたのだ、かろうじて避けたものの...。

「炎を吐くだと、一体どういう仕組みだ?」

しかたない、銃を使うか。

バンバンバン、キンキンキン。

「またか」

何かにはじかれている、このままだとあいつに傷を与えることすらできない。

「ここで使いたくは無かったがやむおえん、チェンジアップ」

俺の武器はこの無眠狼むねおおかみの剣とこのMラーク(えむらーく)という銃なのだがこれを合体して新たな武器を生み出す。

名づけて剣銃。

「うおおおお」

なんとか勝利したものの辛勝だ、切った時バリンという音がしたがあれは保護膜の強化版みたいなものだろうか。

「思ったより傷が深いか?」

幸い元の世界の薬草を持っている、む、気配を感じる、たぶんそう遠くではない、人が二人程こちらに向かって来ている様だ、この世界にも人が居るらしい、人だよな。

もし人だった場合まだあまり関わりたくは無い、味方かどうかも不明だしどう説明すべきか。

ここは一旦離れて...。

「あ、大丈夫ですか?」

見つかったか、どうやら言語は同じらしい。

「怪我してますね、あ、私はナカフっていいます」

「兎角だ」

「その黒い外套、ここら辺では見ないですね、どこから来たんですか?」

髪の色が白色だがこの世界では普通なのか、さてこの少女の質問にどう答えるか。

「塔穂久から来た」

あそこは俺の唯一ましな環境だった所だ。

「とうほく?」

まずいか?、この世界に無い所を言って怪しまれないか?。

「傷の手当をするので一緒に私の村に行きませんか?」

どうやら誤魔化せたようだ、この世界の村か、今は情報が欲しいしな。

「傷なら大丈夫だ。」

「あ、見つけたなら教えてよ」

もう一人も来たか。

まずは情報だ、あの保護膜も気になるしな。

「一応村に来て下さい」

「分かった」





不可能だと思っているから何もできない。

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