今勝負を決める気迫の一撃
人は理解する前にその存在を消そうとする、その理由として恐怖心が大きかったんじゃないかと思う。
さて今日は初めての依頼を受けようと思う。
まずは協会に行かなければならないが...。
やはり同業者の集まる空気は落ち着くな...、いや前の世界では逆だったか。
自分達から勝手に最強と言っといて罵倒するだけだった。
そう思うと最強なんかより今の方がよっぽどましだと思う。
「ランクGにも出来る依頼はあるか?」
「二つほどありますよ」
協会の冒険者の基準値はランクと呼ばれるもので決められている。
G~SまでありGは一番下のランクだ。
「キオルガの討伐のご依頼と...」
「それを頼む」
キオルガとは巨大化した昆虫のモンスターで外見は巨大クワガタムシといったところか。
驚異的な切れ味を誇る大顎には注意が必要なモンスターだがそもそも人を積極的に襲うことは無い。
まあ被害といえば農作物を荒らされたぐらいか。
「報酬金額は960ベルで場所はここからすぐのオーツク森ですね」
「分かった」
さてと強化された力をとくと見せて貰おうか、ナカフはまだ寝ててリインはもう少し休ませたいので置いて来た。
一人だが一人じゃ何も出来ないという訳じゃない、逆に一人だからこそ出来ることだってある。
さあこい。
「キシャアアアアアアアア」
「むん」
ザザザザザ、ザシュ、ドスン。
うむ、使い易いな、機動力が上がった様な気がする。
さて戻って報酬を受け取るとしよう。
「一体どこに行ってたんですか!?」
宿に戻ってきたはいいが...。
報告するの忘れてたな、手紙でも残せば良かったか。
「依頼をこなしてきた」
「せめて手紙ぐらい置いといて下さい」
.........。
以後気を付けよう...。
話の構成に若干の誤差がある可能性がある為、改善していこうと思います。
そのため次回の投稿が少し遅れる可能性があるためご了承下さい。