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死んだと思っていたらロボット?

主人公の外見は、あるロボットアニメのあのキャラがモデル。このサイトでは初めての挑戦です。

僕は生まれつき身体が弱く、病院と家を行ったり来たりで満足に学校に行くことも少ない少年だった。


そんな僕の楽しみだったのが父が元気づけるため買って来たあるアニメに登場するロボットの玩具だ。


乗り物に変形したり、ロボット同士が合体したりとアニメを見ながら楽しむのが何よりの日課でいつかこんなロボットに乗ってみたいと考えていたものである。


学校に行ったときにできた友達が家や病院に見舞いに来てくれた時もそのロボットの話で持ちっきりだった。時には悪役ロボットとわけてごっこ遊びをするほど。


主人公から悪役、脇役までどれもが魅力的であり、どのキャラも好きだった。


自分が選ぶ、自分だけのヒーロー。


それがそのアニメのモットーであり最大の売りだ。


そして、時が流れて僕も次第に大人の階段を上り、病気になりがちになりながらも高校にまで上がった。その頃になるとロボットアニメは子供が見るものという認識が強くなり、僕は周りの友人に好きなことを打ち明けられず、こっそりと玩具を買って一人で楽しむようになった。体が弱いため、バイトもできず、なけなしの小遣いで好きなキャラを買うか新キャラの玩具を買うか迷う・・・・・・まあ、こういう系統の玩具ではよくあることなんだけどね。



そんなある日、体調が急変して僕は病院へと担ぎ込まれた。


医者と両親の会話を聞く限りでは、流行りの病で回復は望めないらしい。


意識が朦朧としているから何となくわかってはいた。


丈夫な身体で生まれていたら・・・・・もっと強く生きれたら・・・・・あのアニメのロボットたちのようにヒーローになれたのかな?無理か。


もし、生まれ変われるのなら・・・・・強い体だといいな・・・・・・・・そして、別の生き方をしてみたい。


そう考えながら僕は完全に意識を失い、その後ひっそりと息を引き取った。




























「う、うぅん・・・・・・・・・」


次に僕が目を開いたとき、どういうわけか星空が見えた。


「ど、どこだろ・・・・・・ここは?」


体を動かそうとするとどういうわけかギシギシと妙な音が鳴った。病院のベッドで寝かされていたにもかかわらずやけに鉄の臭いがするな。って、よく見ると自分の身体が屑鉄の山に埋もれていた。


「体がやけに重かったのはこれが原因か・・・・・・」


屑鉄の山を振り払いながら僕は体を起き上がらせる。


ん?なんか手がゴツゴツしているような・・・・・って、それ以前にこんなに身長高かったけ?クラスでは低い筈だぞ?


自分の身体を改めてみてみると手が機械の義手のようになっていて体の方も鎧のような装甲で覆われていることに気がついた。顔を触ってみると頭の辺りは兜のようなものを被っているか頭髪らしいものは生えておらず、口のあたりはマスクのようなものが固定されていた。


「・・・・・・・これって・・・・・まさかロボットの身体じゃ・・・・・・」


僕は不安に感じながらも辺りを改めてみる。どこを見ても屑鉄の山ばかりで人のいる気配はしない。


「誰もいそうにないな・・・・・・そうだ!こんなにゴミが近くにあるのなら街とかも近くにある筈だ!」


僕はそう考えると移動を始める。


ズシン、ズシンと明らかにロボットが歩いているような音を立てながら屑鉄の山の中を歩いて行く。


しばらく歩くと山らしきものが見えてきた。疲れとでもいうべきか体がやけに重く感じたこともあり、近くの川の近くの座って休むことにした。


「喉乾いたな・・・・・」


僕は水面に顔を付けて水を飲む。しかし、その直後世にも思えないあまりの味に吹き出してしまった。


「ブベッ!?何だこのまずさは!?」


よく水面を見てみるとヘドロともいうべき不気味なものがあちこちに浮いていた。


「コイツはひどいな・・・・・・どこの工場から流れてきたんだよ・・・・・」


僕は、ひどい目にあったと思いながら近くの岩に寄りかかって寝ることにした。まあ、夜で何も見えないしね。朝になったら動けばいいさ。
























眠り始めて長い時が過ぎたのか意識が戻ったとき眩い光が目に入った。


「うっ・・・・眩しい。」


目を開くと丁度太陽は登ろうとしていた。


「これで状況がわかるぞ・・・・・!?」


朝日が昇ったことにより周囲を確認しようとした瞬間、僕は山だと思っていたものを見て愕然とする。小学生の時SFホラー漫画で未来の荒廃した地球を見て怖いと感じたのを思い出すが今の光景はまさしく荒廃した世界とでもいうべきだった。


山だと思っていたのは崩壊した高層ビルの山々だった。そして、川の方はオイルや何かの残骸がプカプカ浮きながら流されていた。


「う、うぅう・・・・・・・・・」


僕は恐る恐る機能目覚めた屑鉄の山を見る。そこもやはりロボットの残骸や人の形をした何かが無数に重ねられてできていた。


「こ、これは・・・・・・・・・ここは一体!?」


僕が目にしたのはまさにSFの未来の荒廃した世界ともいうべき世界。そして、ロボットの残骸の一つの目に映った自分の顔を見る。


「は・・・・・はっ・・・・・・・・」


そこには人間の時の自分の面影が全くなく、赤いボディにどっかで見たようなマスク顔が特徴のロボットの顔が映し出されていた。






感想待ってま~す

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