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シグマ君の転位奇憚  作者: 葛之葉
シグマ君の転移忌憚
10/29

エンカウント率

 はい、僕です。

 只今街道を歩いています。

 驚くべき事に、街道を歩いているとモンスターに教われなかったのですよ。


「でもなぁ‥‥‥」


 そう言って僕は横目に、街道と草むらの境目から向こう側を見た。


「ギシャアァアアッ!」

「#*@#£%₩%&!」

「オレサマ、オマエ、マルカジリ」


 見えない壁に遮られたかの様なモンスターの大群が、街道の外側からパントマイムしてるみたいに見えない壁にベッタリくっつきながらついてきてる。


「これ、街道から出たらエンカウント率100%だよね?」


 恐いんですけど!?

 あ、隣街が見えた。


「‥‥‥いや、確かにレトロゲーだと街の前はそうだけどさ‥‥‥」


 街の手前からここまでの道が丁度五メートル程草むらになってた。

 街道の切れる先には、大量のモンスター達が先回りしてるし。


「どうしろってんだよ!」


「オレサマ、オマエ、マルカジリ」

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