第2話 説明と別れ
*あらすじの[膨大な魔力で蝕まれ動かない身体]を[潜在能力の代償の一部で動かない身体]に変更しました。
今後ともよろしくお願いします
少し長くなってしまいました
「そのプレートは君の情報が映し出されているのじゃ」
神様の言葉を聞いてそのプレートを見るとそこには...
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西園寺 桜 14歳 男
身体能力 G
魔力 _
潜在能力 A
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僕の名前や年齢、性別、身体能力は分かるけど...
魔力、潜在能力とその横にあるアルファベットはなんだろう?
「それについてはこれから説明するのじゃ」
また神様は僕の心を読んだらしい。心を読まれるって変な気分だな~
「はい。お願いします」
「まず名前、歳、性別だがこれは説明はいらんじゃろ」
「はい、大丈夫です」
「では身体能力、魔力、潜在能力の説明からじゃの。身体能力は、その生物がどれだけ動けるかを表しているのじゃ。例えば、走る、ジャンプ、泳ぐなどの動作に影響する。次の魔力は、魔法、魔術などに使う魔力の量と威力を表しているんじゃ。君の世界は魔力がないからの、魔力のことは転生後に学ぶといい」
え?地球以外の世界には魔力ってものがあるんだ...
それに神様が教えてくれないの?
「地球以外は、もう魔力なしでは生活できんのじゃ。地球は初めから魔力がないことで科学が発展したが、初めから魔力がある世界は科学に頼らず魔法、魔術に頼ってしまったのじゃ。それとわしが魔力について教えてしまうといろいろ不味いのじゃよ...」
「いえ、こうやってある程度説明してもらえるだけ感謝しています」
「すまんの~...最後の潜在能力じゃが、生物が内に秘めている力のことじゃ。これはその生物によって秘めている力が違うのじゃよ。ある者は地面すらも割る力、ある者はすべての傷を治す力、などもっとすごい力に目覚めた者もいた。じゃがの~...この力を使うとそれ相当の代償があるのじゃ。君も気を付けるのじゃよ」
そんな力を使ってでも人は何をしたいんだろうか?...
僕は何のためにその力を使うことになるんだろうか...
「おっと、そんなに思い詰めんで大丈夫じゃよ。せっかくの人生じゃからの楽しいむのじゃ!」
「あ、はい!」
返事が大きく出てしまった。恥ずかしい...
「ほっほっほっ。元気な返事じゃ」
顔が赤くなっているのが自分でも分かる。
「元気が1番いいことじゃよ。説明の続きじゃが身体能力、魔力、潜在能力にはランクがあっての下からG、F、E、D、C、B、A、S、SSと上がることで強くなっていくのじゃ。SSなどはどの世界でも神龍、神魔などの生物しか到達できんがの。いや1人いたか、人間でありながら神龍、神魔と互角に戦えた者が...」
神様はその人物のことを最後まで話そうとはしなかったが僕に「君ならいつか会えるはずじゃ」と言ってきた。
「これで一通りの説明は終わりじゃ。何か質問あるかの?」
「え~っと。身体能力などのランクを上げるためにはどうしたら?」
「お、おお。いい質問じゃな...」
今の神様、少し焦ったような感じだったような...
まさかまた説明するのを忘れていたとか...
「忘れていたわけではないのじゃ!そう君が気づくか試したのじゃよ!これは神の試練だったのじゃ!よくぞ乗り越えた!おめでとう!」
「...」
「ゴホンッ。ランクの上げ方じゃったな」
「はい。それに僕の魔力はランク表示がないのですが?」
「表示されていないのは地球に魔力がないからじゃ。魔力がなければそこに住んでいる生物は魔力を持たん。だから君も魔力がないのじゃ。でランクの上げ方じゃが、身体能力は鍛えれば上がるが魔力は上がることはほぼないと言ってもいいじゃろう。それに潜在能力は上がらんのじゃ。生まれついての才能というやつじゃよ」
え?それってやばくないかな...僕、魔力、なし、ってこと?
それに...
「僕の身体能力Gって...」
「赤子レベルじゃな」
ガクッ...
僕はその場に崩れ落ちた。
「大丈夫じゃよ。このわしが君に力を与え転生するのじゃから」
「本当ですか!?」
活きよいよく立ち上がり、僕は神様に近づいた。
「本当じゃから落ち着くのじゃ」
「あ、ありがとうございます!」
神様に頭を下げた。
「では、今から君がどうしたいか聞いていくからの~」
「はい!」
「まず名前じゃが何がいいかの?家名は決められんからの」
名前か~...自分で決めたいがいいのが思いつかない。
「決まらないようだったら生まれたときにその両親から決めてもらう方法もあるのじゃよ」
「じゃそれでお願いします。でもサクラって名前だけはなしでお願いします」
「ふむ。今も桜は苦手なんじゃな...」
「はい...」
神様が言った桜は植物の桜だ。
僕は桜が苦手なんだよ。何で苦手か自分でもわからないんだけどね...
「わかったのじゃ。次は性別じゃが男か女、ランダムがあるがどれがいいかの?」
「ランダムで」
性別はどちらでもいいかな。動ける身体があれば...
「次に行く世界なんじゃがどんな世界に行きたいかの?」
「ん~いろんな生き物がいるところがいいです」
「今、探してみるのじゃ」
...
「お、あったのじゃ。場所はユグバールという世界じゃ。この世界には精霊、星獣、天使、悪魔、魔物、魔獣、動物などかなりの種族、生き物がいる世界じゃ」
「はい!その世界にします!」
「即答じゃな...考えなくてよいのかの?」
「はい!いろんな人や動物と会ってみたいです」
精霊や星獣にもできるなら会ってみたいな~
悪魔さんはなんか怖そうだから遠慮したい...
「わかったのじゃ。次は身体能力、魔力、潜在能力のランクじゃがこれらはランダムになってしまうのじゃよ。神であってもこれを決めることはやってはいけんのじゃ。じゃが今回はお詫びとしてわしの力でC以上にすることはできるからの。心配無用なのじゃ」
「ユグバールでの平均ランクはどのくらいなんですか?」
僕は動ければなんでもいいのだが参考までに聞いてみた。
「ふむ。一般人はE、Dくらいじゃ。冒険者はC,Bくらいかの。Aになると英雄クラスじゃな」
僕はC以上だから冒険もできるんだ!
「む、そろそろ時間じゃな。君との別れは悲しいがまたいつか会えるじゃろう」
「もうお別れなんですか?」
「ほっほっほっ。そんな顔でわしを見る出ない」
いつの間にか涙が出ていたようだ。
あってそんなに経ってないのに神様ともっといたいと思ってしまう。
神様が僕の頭を撫でてくれた。その手は僕を引き取って亡くなったお爺ちゃんの手と同じ感じがした。
「あ、あの、神様のことをお爺ちゃんって呼んでいいですか?」
あ!?ぼ、僕、今すごく失礼なことをを言ってしまった。神様怒ってないかな...
「では、わしは君のことを孫と呼ぶことにするかの」
神様の声は今までで一番優しいかったかもしれない。
「ありがとう!お爺ちゃん!」
「ほっほっほっ。初めての孫でわしも嬉しいのじゃよ」
神様はまた頭を撫でてくれた。
「孫よ。楽しく生きるのじゃよ。めげずに立ち上がればいつかいいことがあるからの」
だんだん僕の身体が透けてきた。
「はい!行ってきます!」
「行ってくるのじゃ。我が孫よ」
僕の身体が消えると同時に意識もなくなった。
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「行ってしまったの~...」
神界に1人残された神は自分のことをお爺ちゃんと呼んだ少年が消えた場所眺めていた。
「ここに居られましたか!最高神様」
そんな時、1人の女性が現れその神を最高神と呼んだ。
「なんじゃ。お主か...何の用じゃ」
最高神と呼ばれた神はつまらなそうにその女性に話し返した。
「何の用じゃではありません!最高神様が自ら滅した邪神の部下たちが私たち神の領地に攻め込んできたのです!」
「お主達で何とかならないのかの~?わしはもう少しここで休むのじゃよ」
最高神はどこからか木の椅子を出しそこに座った。
そのあとまたどこからか出した青いプレート見ていた。
「何をおしゃってっっ....」
女性はいきなり膝を地面に着いた。息も苦しそにしている。
「お主はここに来るのは初めてじゃったかの?ここはわしが作り出した世界じゃよ。わしとこのススキ以外の生物は存在できんのじゃ。お主は高位の神じゃからここまでもったようじゃが限界のようじゃな。...おっと忘れておった。わしの孫もこの世界で存在できるんじゃった。流石我が孫」
「はぁはぁ...最高神様に...孫なんて...いないでしょうに。また出直してきます」
そう言い残し最高神の目の前から女性は消えた。
「孫よ。お主はどこまでわしを驚かすのじゃ...」
最高神が見ているプレートには元少年の転生後の情報が載っていた。
次回は転生後です。
私、ネーミングセンスがないので変な名前のキャラが多いと思います...
すみません。
...実は主人公の名前も決まってないんですよ...