第1話 神との出会い
最近、風邪を引いている人が多いですね。
よろしくお願いします。
気がつくと知らない場所に僕はいた。
見渡す限り黄金色...
夕焼けと風に揺れるススキがすごく神秘的な感じがした。
「もしかして死後の世界?」
さらに自分の身体が動くことで確信した。
「やっぱり限界だったね。よくがんばったよ僕の身体...」
「ここは死後の世界・冥界ではないのじゃよ」
僕が僕の身体を褒めていたら後ろから声がした。
振り向くとそこには髭を地面まで伸ばしているおじいさんがいた。
「あなたは?」
そう問いかけるとおじいさんが驚いた様に見えたがすぐに戻った。
「わしか?わしはど田舎の神界に住む神じゃよ」
こんなに綺麗な場所がど田舎?それに神様?..ススキも淡く光っているような...
「ここはわしが作り育てた世界じゃ、君が思っている神で間違いないの~。それと君はこの光が見えるのかな?」
「え!?」
僕、今声にだしたっけ!?
「おっとすまんの。わしは神じゃし心を読むことなど簡単なことじゃよ。それで君はこの光が見えるのかな?」
神様はススキの光を手ですっくた。
「あ、はい!見えます」
「ほう。これはな神気といって普通の人間にはみえないのじゃよ」
「そうなんですか?」
僕って普通じゃなかったんだ。やっぱり...
「ふむ。それと君に謝らなければならないことがあっての」
改まって神様が話し出した。
「わし達、神達と対立している邪神の1人が君の運を-(マイナス)値に設定して遊んでいたのじゃ。この運はどんな人間でも最低+10はあるのじゃが君は-250と設定されたまま産まれてしまっての...わし達がそれに気が付いたのが君が12歳のときだった。すまん」
神様は頭を下げて謝ってきた。僕は混乱していたが
「いえ、それでも僕にとってはいい人生でした。不幸なだけだと思っていた人生がたった一言で変わったのですから。あれも12歳のときでした。もしかして神様が?」
顔を上げた神様の目には涙が溢れていた。
「なという心の広さ。あのような体験をしながらも心の底からそう思っておる...わしは君の運を人並みに戻しただけじゃよ」
「そうですか」
あんな出会いが普通ならできたんだな~。でもしょうがないか死んじゃったんだし。
「そのことでわし達神は、君にお詫びととしてもう一度人生をやり直してもらうことになったのじゃ。このまま普通の死者と同じく冥界に行き輪廻の輪で転生するのも君の自由じゃ」
「え~っと最初のやり直しと輪廻の輪?での転生では何が違うんですか?」
「おっと説明するのを忘れておった」
大丈夫かなこの神様。
「で、何が違うかじゃが。まず輪廻の輪とは死者の記憶を消しランダムでまた生を享ける。じゃが君が輪廻の輪での転生を選んだ場合、次の人生の運を+250に設定するのじゃ。どこで生まれるかはランダムになってしまうがの。で、やり直しじゃが記憶を引き継げるし、生まれる場所も決められる、性別、能力も決めらるのじゃよ。じゃがやり直しの場合、地球には行けんのじゃ。すまん」
僕は目を瞑って心を整理してから答えた。
「やり直しでお願いします」
「本当にいいのじゃな?」
僕は頷いた。迷いはない。
「わかったのじゃ。ではいろいろ新しい人生を送る君の身体の設定をするのじゃよ」
「お願いします」
そしていきなり僕の目の前に青いプレートが現れた。
ん~人と人の会話を字にすると難しいですね。
みなさんも風邪には気を付けてください