表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

_第三話

 きみは、じゅうはち才の、子どもです。


 今日は、にちようびですが、きみは教会へ行きませんでした。

 でも、ほんだなには、教会の本がいっぱい!


 もうながいあいだ行っていなかったので、

 待ちかねて、

 ごじっ才ぐらいの子どもが、きみの家にやってきました。

 この子は、ぼくしです。


 ぼくしは、やさしいくちょうで、あいさつをしました。

 きみも、こころをとざして、あいさつをします。


 きみは、教会のひとと話をするのが、きらいです。


 教会がきらいなわけではないのです。

 かみさまのことはしんじているのです。

 だけれどきみは、教会にいるひとが、きらいで、

 きらいで。


 ぼくしがきみのほんだなに目をやりました。

 きみやぼくしの教会を、さんびする本がありました。

 そのよこには、ひはんする本がありました。

 その教会にかよって、その教会をじかにみたひとが書いた本でした。


 怒られるかな、と、きみは思いました。

 でも、ぼくしは、

 りょうほうから教会をみるしせいを、ほめてくれました。


 きみは、かんがえていなかったこたえに、

 おどろきます。


 教会に行くつもりはないけれど、

 にんげん、とはいろいろあって、

 たとえそれがぼくしであっても、

 にんげん、とはいろいろあって、


 教会がきらいなわけではないのです。

 かみさまのことはしんじているのです。

 だけれどきみは、教会にいるひとが、

 そのなかの、いくつかのひとが、

 きらい。


 だけれどきっと、いくつかは。

 だけれどきっと、いくつかは。



 ぼくし、は、本、を、持っ、て、いき、まし、た。

 よん、で、みたい、と、いう、の、です。


 いつまでたっても、かえってきません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ