_第三話
きみは、じゅうはち才の、子どもです。
今日は、にちようびですが、きみは教会へ行きませんでした。
でも、ほんだなには、教会の本がいっぱい!
もうながいあいだ行っていなかったので、
待ちかねて、
ごじっ才ぐらいの子どもが、きみの家にやってきました。
この子は、ぼくしです。
ぼくしは、やさしいくちょうで、あいさつをしました。
きみも、こころをとざして、あいさつをします。
きみは、教会のひとと話をするのが、きらいです。
教会がきらいなわけではないのです。
かみさまのことはしんじているのです。
だけれどきみは、教会にいるひとが、きらいで、
きらいで。
ぼくしがきみのほんだなに目をやりました。
きみやぼくしの教会を、さんびする本がありました。
そのよこには、ひはんする本がありました。
その教会にかよって、その教会をじかにみたひとが書いた本でした。
怒られるかな、と、きみは思いました。
でも、ぼくしは、
りょうほうから教会をみるしせいを、ほめてくれました。
きみは、かんがえていなかったこたえに、
おどろきます。
教会に行くつもりはないけれど、
にんげん、とはいろいろあって、
たとえそれがぼくしであっても、
にんげん、とはいろいろあって、
教会がきらいなわけではないのです。
かみさまのことはしんじているのです。
だけれどきみは、教会にいるひとが、
そのなかの、いくつかのひとが、
きらい。
だけれどきっと、いくつかは。
だけれどきっと、いくつかは。
ぼくし、は、本、を、持っ、て、いき、まし、た。
よん、で、みたい、と、いう、の、です。
いつまでたっても、かえってきません。