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_第一話

 ある日、テレビのなかで、おおきなじけんがありました。

 きみのすぐちかくの家で、カインがアベルをつきおとしたのです。


 きみは、それを見て、今日のあさごはんはおいしいなぁ、と思いました。


「昨日、きみのまちで、しょうがいじけんがありました。

 兄が弟を、死にいたらしめたのです。」


 テレビのなかに、家のすがたがうつされました。

 その家を、きみはじかに見たことがあります。


 パパが、

「おい。あそびに行くぞ。」

 といいました。


 きみはあそびたい気分ではありませんでしたが、

 パパのいうことは正しいことなので、

 行くことにしました。


 パパが向かったのは、さきほどテレビのなかにあったあの家でした。

 そこにはすでに、ひとがたくさんいます。


〈ちゅうしょうビラ いちまいごじゅうえん〉


 おじさんが家のまえでしょうばいをしていました。


「これを買ってやろう。」

 パパが、ちゅうしょうビラを、買ってくれました。


 たくさんのひとといっしょに、

 ビラをぺたり、

 ビラをぺたり。

 家のかべやまどに、みんなといっしょにはりつけてゆきます。


 わあ、たのしい!

 わあ、たのしい!


 ビラをうっていたおじさんのそばに、おかねをいれる箱がありました。

 箱はもういっぱいです。おじさんは顔をほころばせました。


 たのしいおうちのもようがえ。

 ぺたぺたぺたぺた、


 きみはあさごはんの味もわすれて、

 今日もたのしくわらいます。

 今日も、たのしく、わらいます。

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