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プロローグ

初めまして、北洋と申します。

にじファンでも活動しておりますが、今回オリジナルのファンタジー小説に初挑戦です。

これを読んでくれた読者さんが楽しんでいただければ幸いです。

感想・評価(酷評でもOK)・誤字報告などをいただけると嬉しいです。

 ここは精霊が栄華を極めていた「世界」── 


 ──空中では2つの光が交錯していた。


 一方は白き甲冑に身を包んだ騎士。

 剣を携え、空中を舞い、振るう剣で相手を追い詰めていく。

 もう一方は紅蓮の炎に身を包んだ巨人。

 炎の巨人はその身から爆炎を生み出し、騎士の剣技に対抗している。

「何故だ、アーヴァイン?」  

 炎の巨人が騎士に問うた。声をかける間も攻撃の手は休めず、互いに空中を飛び交っている。

 騎士は答えない。

 ただ意を決したかのように炎の巨人に向かって突撃し、炎の巨人は巨大な炎の柱を生み出して、騎士を炎に飲み込ませるべくその手から放っていく。

 しかし騎士は携えた巨大な盾で炎を防ぐと巨人に肉薄、胸と思しき部分に剣を突き刺していた。

 巨人の背から剣が迫り出し、苦悶の声が上がる。

「な、何故だ……それだけの力がありながら、何故精霊を裏切る……何故、人間に味方する?」

「…………」

「答えろ、精霊神アーヴァイン!」

 それでも騎士は答えない。

 無言のまま巨人に刺さったままの剣を力任せに振るった。

 炎の巨人は肉体を両断され、無残にも火の粉を撒き散らせながら消えていく。

「おのれ、よくもこの炎の精霊神イフリートを! やはり気でも触れたようだな、アーヴァイン!」

 既に下半身が消滅した炎の巨人──イフリートが絶叫した。

「精霊を滅ぼそうというのか? 愚かな! 長き時を孤独に苦しみながら、この世界と共に消滅するがいいわ!」

 この直後、イフリートの体に光が収束し、内在していた力が爆発した。 

 凄まじい熱と風が空気を焦がす。地上の草木を根こそぎ燃やし尽くし、イフリートの存在した周囲は焼け野原と化した。

 焦土に残されたのは、炎を盾で防御していた騎士と、赤く透き通った巨大な宝石だけ。

「イフリート……」

 騎士は初めて口を利き、地上に落ちた赤い宝石を拾う。

 しばらく眺めた後、騎士は宝石を砕いていた。

 鮮血が飛び散ったかのように宝石は粉々になって消えていく。

「それでも、私は……」

 騎士はしばらく空を見上げていたが、次の瞬間には姿が掻き消えていた……残されたのは燃やし尽くされた大地だけ。




 そして、この日、精霊は地上から姿を消した。


 

 この日、人類は精霊との戦争に勝利したのだ。

 英雄の名前は「聖騎士アーヴァイン」。

 人類はアーヴァインを崇め、奉り……長いときを経て、その名前は物語られるだけの存在となる──……




 ……──ここは、精霊が死滅した「世界」。


 精霊とは世界の魔力を司っていた存在。

 世界の秩序を司っていた存在。

 

 しかし、過去の大戦により精霊たちは人類によって滅ぼされた。

 この世界に精霊は塵の一欠けらも存在していない。

 人類に滅ぼされた精霊が残していったのは「世界」という一つの箱庭と、精霊が体に溜め込んでいた魔力の結晶体──精霊石(・・・)だけだった。


 人類は精霊が変化した精霊石の魔力を活用し、急激な発展を遂げる。


 精霊石を使った魔力制御装置──魔道具(ギア)

 

 魔道具(ギア)を基礎にした文明が発展し、やがて技術は敵を殺すことに特化されていく。

 戦闘魔道具(バトル・ギア)、そして精霊機(エレメンタル・ギア)と呼ばれる存在の台頭を持って「世界」は戦乱の時代に突入し、やがて精霊石を産出量の多い土地に4つの巨大な国家が建設された。

 長い時の間、4つの大国は争いあい、疲弊し、互いに休戦を申し出る。


──束の間の平穏が「世界」に訪れたのだ。


 しかしそれは偽りに過ぎないことを「世界」に生きる者全てが理解していた。

 大国が力を蓄えた時、再び大戦は勃発するだろう……。

 分かりきった事実であったが「世界」に生きる人には今を精一杯生きるしか術はなかった。


 それは4大国の一つ「風の国」に生きる、その男にとっても同じだった。

 

 これは「風の国」に生きる、一人の男の生き様を描いた物語である──……





縦読みでも横読みでも読めるように執筆していくつもりです。

ただパソコンで読む事を前提に執筆しているため、形態画面では読みづらいかもしれません。

拙い文章ですが、ゆっくり更新していきたいと思いますので、長い目でよろしくお願いします

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