はっぴーもーにんぐだお
はじまりの朝
今日も静かで、鳥の声が遠くから聞こえ、
やわらかな朝の光が木々の間からこぼれて、
なんだか今日はいいことが起きそうな朝だった。
「よーーーーしできたお!」
しゃちん君はよいちょよいちょしてごくひのーとをつくっていた
(まるちゃんをもっと幸せにするお!)
しゃちん君の心の中で、小さくて、でもとても大切なクエストが始まる。
まるちゃんは丸い。
丸くて、ころころしていて、
ちょっとへたれで、でもとても、まるかわいい。
そして何より――しゃちん君といると、
とても嬉しそうに笑う。
その笑顔を見ると、しゃちん君の心も
なんだかぽかぽかする。
だからしゃちん君は思う。
(もっといっぱい幸せにするお)
しゃちん君は、頭の中でいろんな計画を考えはじめた。
森を散歩するのもいい。
カラオケに行くのもいい。
ピンクの枕で一緒にお昼寝するのもいい。
かわいい帽子をかぶって遊ぶのもいい。
やりたいことはいっぱいある。
夢みたいにいっぱいある。
しゃちん君は胸を張って思う。
(よしまるちゃん幸せ計画スタートだお)
(まるちゃんを世界一幸せにするんだい!)
そのときです。
コンコン。
ドアがノックされる。
「しゃちん」
ガラリ。
引き戸。ドアなのに引き戸。
ドアが開く。
ころん。
丸い生き物が入ってくる。
まるちゃんだ。
「おはようだお」
まだちょっと眠そうだけど、でも顔はにこにこしている。
しゃちん君は思う。
今日はいい日だ。
森は静か。
天気もいい。
こんな日はきっと――
いっぱい幸せにできる。
まるちゃんが言う。
「しゃちん」
「今日はなにするお?」
しゃちん君のまるちゃん幸せクエスト
はじまった。
~選択肢~
1 カラオケに行く
2 毎月チャリンチャリン計画
3 お昼寝する




