第二十四章76 【アンサー・クリエイト/アンサー・クリエイト1】76/第08班/【実家へ里帰り】07
【芳一】の第08班は、ひょっとしたら13体に分かれた【芳一】の中で一番楽しい班だったのでは無いかと思える程、色々あった。
懐かしい面々と次々と再会し、親交を深めた。
実に様々な事があり、全部を語りたいところだが、残念ながら、その時間がこの第08には用意されていない。
だが、これだけは外す訳にはいかないと言う事だけ語ろう。
それは、【芳一】の双子の兄、【徳太】の家に行った時、居候をしている【大門 隼人】が、
「おっさん・・・
ちょっと相談したい事がある。
2人で飲みに行かへんか?」
と言ってきたので、【隼人】と【芳一】で飲みに行った。
年長者として【芳一】がおごると言う事にしようと思っていたが、【隼人】は、
「いや、俺に出させてくれっ」
と言うものだから、どうしたものかと悩んでしまった。
せめて折半にしてくれと【芳一】は言うのだが、【隼人】は、自分が払うと聞かなかった。
【芳一】は、飲み会とかある場合は、人より食べるので、あらかじめ他の店へ1人で行って食べておく事にしているのだが、その分も出すから、最初から来て欲しいと言われた。
【芳一】は、
「何があったんだ?
何かへまでもしたの?」
と言った。
【隼人】は、
「そんな訳あるか。
俺はそんなミスはせん。
それよりもまずは食ってくれ。
話はそれからだ」
と真剣な表情だった。
【芳一】にとって【隼人】は辛い時に言葉をかけてもらったと言う恩がある。
そんな【隼人】の相談事に乗らない訳にはいかない。
年長者として言える事は助言しようと思って居た。
年長者と言っても今は普通の人間とはかけ離れた行動をとっているが、それでもこれまでの社会人としての経験は話せるはずである。
【芳一】は、
「悩み事かい?」
と尋ねた。
【隼人】は、
「悩み事っちゅうか・・・その・・・ぷ・・・」
と言った。
「ぷ?」
「ぷ・・・」
「おならの事?屁?」
「ちゃうわ。
その・・・プロポーズの事やねん」
「あぁ・・・プロポーズか・・・
え?プロポーズ?」
と驚いた。
そう。
【隼人】の相談事とはプロポーズの事についてだった。




