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旦那ちゃんと嫁ちゃん

旦那ちゃんと嫁ちゃんのSUPERショート・ショート

作者: 山本大介

 超短め話やってみた。


 ・前日譚

 これは数年前のことです。

 旦那ちゃんは沖縄旅行にウキウキとしておりました。

「ね~むこうって9月でもまだ泳げるっちゃんね」

「みたいね」

「水着用意しようかな・・・実家に置いてるけど、もしものときは南国の島で買えばいっか」

「そだね~」

・・・・・・。

 ・・・・・・。


 そして、Vivaっ!沖縄にて。

「プライベートプールで泳げるかあ~んじゃ、水着買おうかな」

 という旦那ちゃんに、

「なんで」

 と嫁ちゃん。

「だって、水着ないし・・・もしもの時は買おうと・・・」

「もったいないっ!」

「へ?」


 はたして旦那ちゃんの運命はいかに、続きは「りぞーとぷーるでないしょ内緒~旦那ちゃんと嫁ちゃん」を読んでね。

 たんばりんさんの素敵なイラスト付きだお☆



 ・おふざけ

 旦那ちゃんと嫁ちゃんは、溜まった不燃物のゴミを置き場へ持って行きました。

 家の鍵(階段扉の鍵も兼用)は旦那ちゃんが持っています。

 ・・・・・・。

 ・・・・・・。

 ニヤリング。

 旦那ちゃんは、不敵な笑みを浮かべると駆けだします。

 うりゃうりゃうりゃ。

 閉じ込めてやるんべ。

 嫁ちゃんは全速力で追い越していきます。

「お見通しよっ」

 扉の手前まで競り合うふたりなのでした。


 ・ひとりごと

 旦那ちゃんは嫁ちゃんに迫ります。

「なあ、いいだろ今夜」

「ねぇ、減るもんじゃないし」

「熟れた身体を持て余しているだろう~奥さん~」

「奥さん~見かけによらずスケベだねぇ」

「いいケツしてんじゃないか」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・何、ひとりごと言っているの?」

「ひとりごとじゃないよ。君に言っているんだよ」

「あ、ごめーん聞いてなかった。いつものつまんなーいやつでしょ」

「じゃ、ひとりごとじゃないよね」

「うんにゃ、聞こえて無ければ、所詮はひとりごとです」

「・・・・・・いけずう」


・ひとりごと2

 嫁ちゃんはいま「薬屋のひとりごと」にハマっておりまして・・・。

「また観ているの?何回目」

「3回目」

「それ、なろう作品だよ」

「そうだってね」

「俺も一応なろう人」

「知ってる」

「俺のも読んでみると面白いかもよ」

「・・・・・・薬屋より面白い?」

「・・・・・・~ん」

「ま、がんばって」

「・・・・・・いけずう」



 ・おチンこぼれ

 甥っ子が高専に合格しました。

「嫁ちゃん、甥っ子が君の母校に合格したって」

「お~凄いじゃん」

「俺なんて偏差値並の高校落ちたのに・・・みんな優秀だなあ・・・これじゃワシ落ちこぼれ・・・おチンこぼれだね」

 旦那ちゃんの自虐おやぢギャグに、

「そだねー」

 と、嫁ちゃんは満面の笑みで返します。

「はうっ!」

 10000ダメージを受ける旦那ちゃんでした(笑)。



 ・おふざけ2

「ちょっといってくる」

 嫁ちゃんはトイレに駆け込みます。

 すかさずテイルトゥノーズをかましスリップストリーム走行で背後につく旦那ちゃん。

 嫁ちゃんはトイレのドア前で振り返ります。

「何?」

「一緒におしっこしよう」

「は?変態ですか」

「じゃ、でるとこ見てあげるから」

「・・・・・」

「てへっ」

「邪魔っ!」

 ばたむ扉が閉められます。

 ドンドンドンと旦那ちゃんは軽めに叩きます。

「開けてよ~」

「開けるか、変態」

「遠慮しなくていいから」

「するか」

 ひとしきりやりきった旦那ちゃんはご満悦です。

「さ、YouTube動画でも観るか」



 ・じょり毛

「旦那ちゃん」

「何?」

「あなた髪がもっさり、マダラになっているわよ。そろそろ髪を切らなくちゃ」

「そだねー」

「横髪だけ、ちゅる毛でゲーハーだね」

「ゲーハーじゃないもん」

「認めなさい。誰が観てもあなたはゲーハーよ」

「あわあわあわ、ハゲじゃない薄いだけよ」

「薄いってのは認めるのね」

「認めんっ!」



 ・休みの日に言われちゃう

「旦那ちゃん」

「ん?」

「今日シコった?」

「うん?」

「シコったでしょう」

「ん~?そんなの聞いてどうするの」

「いいから」

「・・・いいからって」

「シコったか、シコってないか早く言いなさい」

「・・・シコったよ・・・そりゃあ」

「よしっ!」



 ・背徳の旦那ちゃん

 一足先に帰宅した旦那ちゃん、家に嫁ちゃんが帰っていないかを確認すると、マッハのスピードでカップ麺にお湯を注ぎます。

 それから、手洗いうがいを済ませて、3分待ってズルズルズル~。

(はー、ちょっぴり背徳感のあるシュチュでのカップ麺は実に旨し)

 ガチャッ。

 扉の開く音がします。

 ドキリ。

「はうっ」

 旦那ちゃんは、すする音を下げておとなしく食します。

「くんくん」

 嫁ちゃんの声が近づきます。

「あーラーメン食ってる」

 真後ろの声に振り向く旦那ちゃんは、ちょいとだけ申し訳なさそうに、てへぺろして、

「ごめーん。食べる?」

 と、残りのらうめんを差し出します。

「食べるっしょ」

 と、嫁ちゃんもズルズル~。



 ・ぷすぅー

 リビングでテレビを観ている途中、旦那ちゃんは隣の嫁ちゃんに気づかれないように、

 ぷすぅー。

 と、すかし屁をかまします。

「ねぇ」

「ん?どうしたんだい嫁ちゃん」

「屁したでしょ。申告制でしょ」

「ああ、ごめん」

「ちゃんと言いなさいよ。すかし屁が一番臭いんだから」

「わかった」

 旦那ちゃんは、すくっと立ち上がると、尻を左右に振りながら、

「ご」

 ブッ!

「め」

 ブッ!

「ん」

 ブッ!

「な」

 プスゥ~。

「さ」

 ブリッ!

「い」

 ブリブリッ!

「ちゃんと言いなさい!・・・(うんち)でたでしょ」

「でてないわいっ!」



 ・そこは違うって言ってるでしょ

「いつもの貼ってくださーい」

 旦那ちゃんはベットでうつ伏せになり、パジャマをあげて背中を見せます。

「ほーい」

 と、嫁ちゃん返事をします。

 ぐいっ、彼女は彼のズボンをケツまでまくります。

「ちょ、背中やろうもん」

「腰の方やんけん、ズボン脱がさんと貼れんでしょ」

「って言って・・・いつもの・・・いやん!」

「蟯虫検査っ!」

 シップのビニールを剥がした嫁ちゃんは、そのまま旦那ちゃんの尻穴にINします。

 ぐりぐり。

「毎度毎度やめろースースーするでしょうがっ」

「好きなくせに」

「んなことあるか!」

「またまた〜」



 如何でしたでしょうか。

 相変わらずの旦那ちゃんと嫁ちゃんなのです。

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― 新着の感想 ―
いつも思うのですが、嫁ちゃん……器がデカい! こんな男同士で会話するような内容についてくるとは!
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