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禁忌と本と

第七話 禁忌と本と。

「晴彦さん。一つ質問したいのですがいいですか?」「いいよ。」さあどういう質問が来るのか..「晴彦さんって何の魔術が得意なんですか?これからの戦略とかにも使えると思うので..」おお想定外の質問だった。でもいいだろう。「俺が得意な魔術は,,禁忌魔術全般だ」「へ,,,ええええええ!」彼女は気絶しそうなほど驚いた。まあ無理もないだろう。皆さんもなんでかと思ってるのだろう。だって前話した通り、禁忌魔術とは、生まれながらにして稀にもつ魔術のことだ。そのため、発動などにも条件がある。なのに俺は何で得意なものが禁忌魔術()()なのか。それは俺にもわからない。気づいたら禁忌魔術が使えた。「えっと...得意なものが,,禁忌魔術?どんだけ強いねん!だからこれまで魔術使ってなかったんか!」そう言うことだ。禁忌魔術は使用を禁止されている。なぜなら威力がおかしいからだ。禁忌魔術使いだけで、国をいくつか滅ぼせてしまう。これほど危険なものだ。とはいえ国も黙っていない。禁忌魔術は、遺伝的に伝わることが多いため、昔に、禁忌魔術使いは、全員処刑されてしまった。まあ妥当な判断だ。なので俺が前いた、パーティーの神行団では、無能とされていた。得意な魔術を言ってなかったからだ。「晴彦さん,,強すぎますw今度お手合わせよろしくお願いします。」「時間があったらな,,」時間か..「そろそろ帰るか?ちょうどいいころだ。」ちょうど夜になりかけている。「そうですね。明日も頑張りましょう」「おう!エドワルトもよろしくな」「はいはい」そう会話を交わした。「じゃあな!」そう言い、彼女と別れた。

俺はいつものように帰ろうとした..しかしなんかいつもの道が嫌になった。「なんとなく今日は、違う道で帰るか~」そう思い、いつもとは違う路地道に入った。少し薄暗い。「あれはなんだ?」少し前に古本屋という看板があった。本か..今日の夜読む本でも探すか..そう思いながら店の前に立った(やってるのかな?)「すみません!ごめんください!」思い切って中に入ってみた。そうしたら70後半のおばあちゃんがいた。「いらっしゃい。若者が来たねぇ久しぶりだよ。」あはははそりゃあこの店にたどり着くのは常連さんくらいだろ。「すみません。ここってどういう本を売ってるんですか?」「ここはねぇ..」おばあさんは一息おいて言った「ここには、3000年前の文献や、魔術の取り扱いの本、大人が見るようなムフフな本あと..」あと、、なんだ「国が検閲ではじいて出版していない本売ってるよ」そう言い笑った。ちょっとまてーーーーいろいろ突っ込ませろ。最初の二つはわかった。わかったとはいえ3000年前の文献なんてそう簡単に売ってない。魔術の取り扱い方法とかも売ってるな。大人が見るようなムフフな本って。もうあれしかないだろwここでも売ってるのか。いやいや本題は次だ。国が検閲ではじいて出版していない本。なんだよこれ。気になるに決まってる。「あのー。すみません国が検閲ではじいて出版していない本ってどういう本がありますか?」聞いてしまったー。怒らないかな?平気かな?「ほい。こういうやつじゃよ。」そう言われて渡されたものは『禁忌魔術と、その歴史』という本だった。「なんでこの本が検閲に引っかかったんですか?」「この本は禁忌魔術に対して書いておる。禁忌魔術はタブーなんじゃ。」なるほど。広く知られては困ることが書いてあるってことか..「すみません。この本買いたいんですけど..」これは俺にぴったりの本だ。「いいけど..値段は高いよー3ビークだよ。」確かにほかの本と比べたら高いな。「どうぞこれで。」おれは3ビークを払った。「お買い上げありがとさん。またおいでよ。」「もちろんです。」そう言い俺はこの店を出た。

いい買い物をした。そう思った。一本道が違うだけで知らないお店と出会えるのか..人生何があるかわからないな。そう思い歩いているといつもの道に出た。よし家に帰ってこの本でも読みますか。俺は早歩きになった。「ただいまー」俺は家について玄関を開けるといつもそう言ってしまう。誰もいないのに,,習慣、あるいは癖なのか。そう思いつつ手洗いうがいをする。風呂でも沸かすか。そう思い、久しぶりに風呂を沸かせた。最近はシャワーばっかだったからだな。風呂が沸くまで本でも読むか,,さっき買った本を読もうとした。本を開いたが最初のほうが字が汚すぎて読めない。「あんま使いたくないけど使うか.」「美の神よ、我にどのような言語でさえ読み解き出来る力を与えよ。解読者(デコーディング)!」そう言うと、文字がだんだんわかりやすくなってきた。実はいうと今使った魔術は禁忌魔術だ。とても地味な禁忌魔術だが、使用方法を間違えると、歴史の物事をひっくり返すようなことが起きてしまう。なぜなら、今まで解読できなかった書物などが解読できるようになってしまうからだ。それで禁忌指定になっている。何々~えっと。俺は本の内容に少し驚いた。

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