救出
救出
俺たちは牢獄の前まで来た。見張りはもう誰一人としていないようだ。「俺たち血まみれだな。」「そうですね。こんなになるのは久しぶりです。」返り血をものすごく浴びていて、服が真っ赤になっていた。顔も多少赤くなってる。「さて、ノワールを探すぞ!」そうして俺たちは、一つずつ牢屋の中を見ていった。牢屋の中には、トイレと寝るところしかなく、衛生面が非常に悪くものすごい臭かった。この中にノワールがいるのか..帰ったら銭湯にでも行くか。そう思った。その時だった。「晴彦さん!!いましたーーー!」大声で聞こえた。「今行く!!」やっと見つかったか。「どこだ?」「ここです。」ノワールは寝ていた。死んでいるわけではないな。「よし。帰るぞ。」俺はノワールをおんぶして階段を上がった。もうすぐ、もうすぐだ。王城の出口につく寸前だった。「はっはーーー。よくここまで来ましたねーー。晴彦さんんん。」独特なしゃべり方だな。「おおおお!そこには、昼間に会ったお嬢さんじゃないかぁぁぁ。」なに!?「サティス!こいつと会ったのか?」「はい。一応..」そうか..こいつは..「まさかここでラミノさんに会えるとは光栄です。」こいつはこの国NO,1の魔術使い、「ラミノ・サシオン」見た目は60くらいだが、年はおよそ90。長年の経験で王の側近や、軍の魔術師育成に尽力してきた人だ。「おお!私のことを知っているなんてとっっってもうれしいですぞ!」「ところで俺達には何の用だ!」ここが肝心だ。わざわざ現れたからには何か意味があるはずだ。「そうでした。忘れてました!そうですね..あなた達の手助け..みたいな感じですかねぇぇぇ。」手助け?そんな馬鹿な..「それは本当か?嘘にしか聞こえん。」「本当ですよぉぉぉ。話を聞いてくれるならなんにもいたしません。」「聞かなかったらどうなる?」「あなたが禁忌魔術を使えることを軍に言ってしまいますよぉぉ。」それはまずいな。何で知っているんだ?「なんでそれを知っている?」「なんででしょうかねぇぇぇ。あ、その少女からではないのでご安心を。」俺はほっとした。ノワールは秘密を守ってくれたらしい。「そうか。聞くしかないようだな。で要件は何だ?」慎重に聞くことにしなければ..「聞く気になってくれましたか!うれしいぃぃですぅぅ!!!」そんなのはどうでもいい。「失礼失礼。では。そうですね..。あなた達。このままその活動を続けなさい。そうすればきっと..きっと..晴彦は真実を知り、この世が永遠の平和となるでしょう..ではまた会いましょう...さようならぁぁぁぁ!!」なんだあいつ。「とりあえず、このまま困ってる人とかを助ければいいんだな?」「そういうことですね。」なるほど..真実とは何だろう..まあいい。今は深いことを考えないのが一番だ。「とりあえず逃げるぞ!!」そう言い俺たちは、王城の外にある森まで逃げた。王城の様子が見れる場所だ。まだ混乱しているようだ。その時だった。「ムニャムニャ。はっ。ここはどこですか?」ノワールが起きたようだ。「ノワール!!」「晴彦さん!サティスさん!私は..」今までのことをすべて説明した。「そうですか..晴彦さん..やることはわかってますよね..」ノワールは怒りが目に見えていた。殺気がすごい。もちろん俺もだ。「ああ。」そう言い俺たちは森を出た。「サティスはここにいろ。ちょっと城を壊すだけだ。」「あは、ははは、そ、そうですか..」「ここからでいいよな?近づくとばれるし..」「ここからで十分です。ではやりましょう。」そう言い俺たちは詠唱を始めた。「今、天にいる邪神すべてに告ぐ。我はこの世を支配する闇である。今かのものを消したまえ!」「この迷走者である、俺が命ずる、すべての神よこの目の前にある全ての忌々しい者たちを葬り、無とするがよい」「闇消失!」「神聖破壊者!!」俺たちは同時に魔術を放った。ノワールの闇消失と俺の神聖破壊者だ。俺の魔術は禁忌でも、普通の魔術ではなく迷走者限定で使えるものだ。とはいえ痕跡は残らないので心配は無用だ。ドカーーン。と音がした瞬間城は無くなっていた。あまり音がしなかった。壊れなかったか?




