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俺様天使の溺愛  作者: すいか姫


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なにがイサヤを

イサヤのことを何も知らないままに私が言ったセリフ。

…私、イサヤに何を言ったっけかな?

結構いろいろ言ったよ?


「メイ様が最後におっしゃられたお言葉でございます」


スヴァルツォさんはテレパシーが使えるの!!??

う〜〜ん、と頭を捻って必死で記憶を呼び戻していたら絶妙なタイミングで入るフォロー。

凄すぎる。。。


えっと、私が最後に言った言葉?

えーっと…何だっけ?


あ、そうそう。


『え〜、こんな俺様で偉そうな天使が次代のミカエルだなんて、天使の皆さんってば可哀想〜』


ってヤツ?

それを言うならイサヤだって私に…っていうか、イサヤが先に私に、


『あんなスゲー悪魔から、お前みたいなのができるって…。ある意味、逆にスゲーな…』


って言ったし!!

どう見てもバカにした感じだったし!


流れ的にはイサヤからの売り言葉に、私が買い言葉で返しただけじゃない?


それなのに、なんであんなに怒っちゃうわけ?

自分の事を棚に上げすぎじゃない!?

なんていう俺様!!!


って、今はこんなことでヒートアップしている場合じゃなかった…。スヴァルツォさんが言う、”今のイサヤを作り上げる原因となった言葉”って…?



「ミカエル様が先ほどお屋敷に戻られた際に、大変楽しそうなお顔をされておりました」


「ほぇ!?」


えっ?ここで何故ミカエル様?びっくりする私にニッコリ微笑みながらスヴァルツォさんは話を続けた。


「あのように楽しそうなお顔をされているのを久しぶりに拝見しましたので、私もつい、なにか良いことがございましたか?とお伺いしたのです」


「はぁ…」


失礼とは思いつつ、間抜けな相槌しか返せない私。だって、今の今までイサヤの話じゃなかった!?

でも、絶対に私が戸惑っているのをわかっているはずのスヴァルツォさんは、どんどん話を進めていく。


「そうしましたら、ミカエル様が教えてくださったのです。イサヤ様の新しいパートナーであるメイ様が、イサヤ様の固く閉じられたお心をこじ開けてくれそうだ、と」


スヴァルツォさんの話では、その時のミカエル様は、それはそれは嬉しそうなお顔だったとか。なんとなく、イサヤとミカエル様の笑顔が似ているとお伝えした時の、嬉しそうなミカエル様のお顔が浮かぶ…。あんな風に喜んでくださったってこと?


っていうか、私がイサヤの”固く閉じられた心をこじ開ける”って???

?だらけの私に、変わらずニコニコと微笑みながらスヴァルツォさんが付け加えた。


「イサヤ様は、メイ様の前では、本来のままのイサヤ様でいらっしゃるとか」


あ、そういうこと?


っていうか、ミカエル様やスヴァルツォさんもだけど、リール大佐やエイリさんも驚いていたように、イサヤが最初から素のままって、そんなにすごいことなの!?


「イサヤ様ご自身のことですので、私からあまり詳しいことは申し上げられませんが…」


あ…質問しようと思ったのに…。スヴァルツォさんにうまく交わされちゃったかな?

でも、それはきっと、さっきの”未だに楔のようにイサヤ様のお心に突き刺さっているのだと思います”っていう、イサヤの心の傷みたいなものに関わることだよね…。

すごく気になるけど、確かにそれはイサヤ自身から聞きたいかも。


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