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俺様天使の溺愛  作者: すいか姫
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死神

死神との遭遇です

「あなた、よくも私のパートナーを傷つけてくれたわね!絶対に許さないんだから!!」


でも、死神は私の声なんか聞こえていないみたいに無視して、こともあろうか翔くんの魂に話しかけ始めた。


「おい、坊主。さっきそこの天使が言ったこと、まさか本気にしてないだろうな?」


その声は私が想像していたようなおどろおどろしいものではなく、意外としっかりとした声で、口調もゆっくりと落ち着いたものだった。


「えっ?どういうこと?」


翔くんの声の方に目をやると、私に背を向けたままのイサヤの胸の辺りがぼやっと光っていた。翔くんの魂の光だ。


「翔、あいつの言うことに耳を貸すな」


少し苦しそうな息を無理矢理抑えつつ、イサヤが言った。


「坊主、お前はその天使がお前をどこに連れて行こうとしているのか、知っているか?」


「どこって…?どこにもつれてかないよね、てんしのおにいちゃん?おにいちゃんは、ボクが、愛羅やママやパパのそばにいられるようにしてくれるってゆったもんね?」


「本当にそうか?そこの天使はうまいこと言って、お前を家族から遠く離れた天国に連れて行こうとしているんだぞ。嘘だと思うなら聞いてみるがいい」


死神は淡々と話していたけれど、最後はなんだかせせら笑うような嫌な言い方だった。


初めは、死神が何を言いたいのかさっぱりだったけれど、最後の言葉を聞いて私はハッとした。

確かにイサヤは翔くんの願いである


"家族のそばにいたい"


そしてなにより


"愛羅ちゃんやお母さんを守れるような存在になりたい"


という希望を、「俺が必ず叶えてやる」って言った。


でも、それは今のままの状態でそうなれる、というわけではない。翔くんの魂を天国に導いた後、清らかな願いとともに生まれ変わった翔くんが、彼の家族のそばに生を受けられるようにするということ。


死神が何をしようとしているのかはわからないけれど、なんとなく嫌な予感がした。



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