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俺様天使の溺愛  作者: すいか姫


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真の対象者(イサヤはその時)

イサヤの心の内です


ったく、なんて無茶苦茶なやつだ。

人間の子供に見られただけでも面倒だってのに、その子供に手を差し伸べるって…。

お前は天使かっつーの。

黒いローブを着てるし、羽を広げれば漆黒の翼だから、やっぱり悪魔なんだけどな。


でも、まぁ俺も俺だな。

つい薬を渡しちまったし。

けど、あんまり必死な顔して飛んでくもんだから…ほっとけなかった。

おまけにあんな顔されるとなー。


俺、こいつに結構振り回されてるかも。

なんつーか目を離せないんだよな。

羽ばたいてる姿なんかは不覚にも目を引かれるくらい妖艶な雰囲気だったりするくせに、子供と話してるときは子供と同じ顔してるしな。

さっきなんか、いたずらっ子みてーな顔してたし。

嬉しそーな顔して笑ってるかと思えば、切なそうな顔したり…忙しい奴だ。


…さて、これからどうするかな。



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