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俺様天使の溺愛  作者: すいか姫
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俺様天使のイサヤ

数ある小説の中から選んでくださいましてありがとうございます。


「ふぁ〜あ…。だりぃなぁ」


長い廊下をだらだら歩きながら、大あくびをしている俺は天使のイサヤ。

朝イチで上司から呼び出しがあったので、それに応じるべく上司の部屋に向かって、やる気な〜く歩いてるんだけど。


天界を統べる"大天使ミカエル"の息子である俺。

異例のことながら、将来はその跡を継ぐことがすでに約束されていて。

まぁ、自分で言うのもなんだけど、容姿端麗、性格も申し分なし。

俺たち天使がいる天界は軍隊形式の完全実力主義。

だから肩書きのある地位につきたいなら、それなりの実力を周囲に認めさせなければならない。

当然、普通は実力で大天使の地位を勝ち取るものなんだけど、なんでか俺は物心ついた頃から、時期がくれば"大天使ミカエル"の座につくことになっている。


ただし、申し分のない性格という点については「表向きのみ!」と、親しい奴ほど力を込めて言ってくる。

大きなお世話だっつーの。


確かに、俺の裏表がある性格はそこそこ問題だと…たまに思うけど。

ごくたまーに、な。


でも、どーせ俺の将来の肩書きと外見だけで近づいてくるような奴らに、本当の自分を見せても意味がないと思うし。

そんな中で、相手をうまく操れるように対応しようとしたら"表の俺"ができあがっただけのこと。

別に問題ないんじゃね?


おかげで、見た目も性格も次期大天使に相応しい、と思われている俺は、当然のようにどこへ行っても女どもに騒がれっぱなし。

今日も、さっきからすれ違う女がみんな、遠目にこっちをチラチラ見てくる。

それなのに、いざ、すれ違うときは顔を赤らめて俯く。よくある光景だ。

俺がいま歩いている廊下は、学校の廊下みたいな作りだ。学校と違うのは、並ぶ部屋が教室ではなく事務室だということくらい。いわゆる腰高のガラス窓が並んでいて、部屋と廊下を仕切っている。

俺の左手側は中庭に面していて、木枠のおしゃれな掃き出し窓が並んでいるのとは大違いだ。こちら側からは、外の緑が気持ちよさそうに風にそよいでいるのが見える。


…それにしても。事務室側の窓越しから、歓声みたいなものも聞こえてくるな…。

はぁ、みんな仕事しろよな…。



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