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人生のバトン  作者: ベイ
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生きる意味

この世界は真っ白だ。

何をしても、何を生んでも、すべて最後にはなかったことになる。

なら、なぜみんなは生きているのだろうか。

他のみんなのように僕には夢も希望も、やりたいことすらもない。

僕はそんな事を考えながらまた、今日も学校をサボる。

でも、僕はそんな僕が好きでもあった。

他の誰もが考えないような事を考え僕だけの世界を自分の頭の中で作る。

そんな事をする自分が。

だが、それは結局は妄想や幻想でしかない現実は汚い人間が醜く底辺の争いをしている。

ほとんどの人間が自分だけが生きていれば、お金を持っていれば良いと思っている。

それは間違ってはいない。

みんなで助け合って!や、みんな協力して!とか綺麗事を言いたい訳では無い。

じゃあ何が言いたいのか、それははっきりしている。


そんな世界に意味はあるのか。


僕は今日もまた学校をサボり1人で家にいた。

誰かが聞いたら「早く勉強をしろ」と、言われそうな他の人に話しても意味の無い事を考えていた。

だが今日は予定も入れてあった。

図書館に行く予定だ。

昼ごはんを食べ終わった後に図書館へ向かった。

外を歩くことはほとんどないが、たまにこのような形で歩くことがある。

外を歩く時僕は周りを見ないようにしている

見ても意味が無いと思うからだ。

図書館に着いた僕はどれを「どれを読もうか」と独り言を言い、読みたい本を探した。

読みたい本や調べたいことがあった訳ではないから少し迷った。

ある1冊の本が目に止まった。

タイトルは「目の見えない少年」

何故かとても気になった。

今まで図書館や本屋に行っても読みたい本はあったが「気になる」本はなかった。

読みたいというのは気になっているのではないのか?と思う人も少なくないだろうと思うが、僕は別に考えている。

僕はその本を手に取り少し覗いて見た。

中は真っ白だった。

数ページめくると目を閉じた男の子の絵があった

それを見た瞬間急に本が光始めた

とても眩しく目を瞑ってしまった

目を開けると、そこは真っ白な空間だった。とっても白かった。

少し歩いてみると

瞬間移動をして来たかのように急に人影が見えた。

さっきまではずっと真っ白だったのに邪魔なものを表すかのように現れた。

僕はその人影に近付いた。

ある程度近付くと人影がこちらに振り向いた

あの男の子だ。目は閉じたままだった。

「あなたにはあなたの《心》にはこの世界は何色に見えますか?」

そう問われた。

僕は「わからない」と答えた。

「そうか」男の子がそう言うと

また視界が眩しくなった。

目を開けるとそこは見慣れない街だった。

「ここが新しい君の人生だよ」男の子はそう言った。









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