ブルートレインとは
ほんの15年ほど前は北海道から九州まで走っていたブルートレインは2015年にすべて廃止されてしまいました。ですが、ブルートレインという言葉を耳にしたことのある人はまだ多いと思います。日本で最初のブルートレインは東京と博多を結んだ寝台特急あさかぜ号と言われています。では、ブルートレインと呼ばれるのはどのような列車だったのでしょうか。
よくある定義では、ブルートレインとは国鉄の製造した20系・14系・24系寝台客車によって運行される特急列車のことを指します。
このうち20系は一番最初のタイプで1958年に登場し、当時では画期的な車両でした。その後1970年代からは14系・24系が製造されました。14系と24系は電源方式の違いがありますが、同じ時期に製造されたため内装等は似ています。
その後新幹線の各地への開業、航空機、高速バスの普及から次第に乗客が減少し、一部新型車両が導入された列車もありましたが、多くがそのまま廃止されてしまいました。
各地のターミナル駅からは東京駅発は2012年に大分行き富士号、熊本行きはやぶさ号、大阪駅発は2012年に青森行き日本海号、上野発は2010年に金沢行きの北陸号、2014年に青森行きあけぼの号、2015年には最後まで残った札幌行き北斗星号が廃止となりました。
ブルートレインではありませんが現在は1998年に製造された285系電車によって東京駅から出発する出雲市行きサンライズ出雲、高松行きサンライズ瀬戸が残るだけです。
日本初のブルートレインとなった「あさかぜ」。一時は一日に三往復も運転されましたが、2005年に最後まで残っていた東京と下関を結ぶ列車が廃止になって姿を消しました。
私は乗ることはできませんでしたが、小さいころに見に行ったことが何度もあり、思い出深い列車です。