今も乗れる夜行列車
今では夜行列車も少なくなっています。では、いま夜行列車に乗るとしたらどのような列車が走っているのでしょうか。
最近の豪華寝台列車として有名なのはJR東日本の(JR北海道地域でも運行)「TRAIN SUITE 四季島」、JR西日本の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」、JR九州の」「ななつ星in九州」があります。こちらは高額のツアーのみの運行ですし、倍率もかなりのものだそうで私は乗ったことがありませんので書くことができませんが、おそらく大変楽しい旅ができると思います。
また、2016年まで上野と札幌を結んでいた臨時寝台特急カシオペア号に使われていた車両を使ったツアー列車もJR東日本地域で運行されています。
窓口で切符を買って乗ることができ、毎日運行される寝台特急としては東京と高松を結ぶサンライズ瀬戸、東京と出雲市を結ぶサンライズ出雲があります。
臨時列車としてはサンライズ出雲91・92号が東京と出雲市を結んでいます。これは予備の編成を利用しているのであまり日数は多くありませんが、ゴールデンウイーク・夏休み・年末年始の時期に運転されています。また、東京と大垣を結ぶ快速ムーンライトながらが春休み・夏休み・年末年始の時期に運行されていますが年々運転日が減少しています。
サンライズ瀬戸・出雲はA寝台に一人用シングルデラックス、B寝台としては一人用のシングルとソロ、二人用にサンライズツイン、一人用と二人用兼用のシングルツインがあります。また、寝台料金がかからず、指定席扱いのノビノビ座席というものがあります。フェリーなどの桟敷席に近いかもしれません。頭の部分にだけ仕切りがあり、枕は用意されていないので注意が必要です。
ムーンライトながらは普通車の座席のみです。一応特急型電車を使用してはいますが、あまり快適に過ごすことはできないでしょう。あくまで安価な移動手段です。
そういうことで定期寝台列車としてはサンライズ瀬戸・出雲のみですが、2020年春からJR西日本が「WEST EXPRESS 銀河」という気軽に乗ることができる夜行列車を運行する予定です。新たなコンセプトの列車ということで、JR九州が始めた豪華寝台列車が他の地域にも広まったように、この新たな列車も全国に広がっていくかもしれません。非常に今後が楽しみになりますね。
参考サイト
四季島(https://www.jreast.co.jp/shiki-shima/)
瑞風(https://twilightexpress-mizukaze.jp/)
ななつ星(https://www.cruisetrain-sevenstars.jp/)
サンライズ瀬戸・瀬戸(https://www.jr-odekake.net/train/sunriseseto_izumo/)
朝、東京に到着したサンライズ瀬戸・出雲号。折り返しで高松・出雲市に向かうまで一休みとなります。