乗り心地
夜行列車に乗ることになると、やはり乗り心地は大切です。あまりにも乗り心地が悪いと寝ることができないからです。
さて、一般に鉄道車両は台車の上が振動が大きく、真ん中付近が一番振動が少ないと言われています。また、2階建て構造の場合は2階の方が振動が大きくなってしまいます。
サンライズ瀬戸・出雲では基本的に2階建ての構造となっており、「1階・2階・平屋」などと呼ぶ3種類の場所に分けられます。2階はやはり高いところにあるので眺めがよく、天気が良ければ星や月を眺めることができます。1階は眺めはそこまで良くないですが、振動が少ないため落ち着いて乗ることができます。また、鉄道車両の構造上、2階建て構造にしようにも両端に台車があるのでそこの部分は2階建て構造にはできません。そのため「平屋」と呼ばれる部屋があり、2階建て部分よりも天井が高くなっています。ただし、最初に書いた通り、台車付近となってしまうので振動が大きくなってしまいます。
また、騒音の面から考えるとモーターのついている車両はどうしても騒音が大きくなります。サンライズ瀬戸・出雲なら3・5・10・12号車にはモーターがついています。
このモーター付きの車両には基本的に「ノビノビ座席」や「ソロ」となっています。これらの寝台は安めの寝台であり、その分劣る点として騒音があるのだと考えるなら納得だと思います。また、基本的に一番数が多い寝台個室である「シングル」はモーターのない車両についていますが、一部はモーター付きの車両にあります。こちらは注意が必要で、音が気になる人は3・5・10・12号車以外になるように、あらかじめ駅で買う際にお願いをしておくと良いのではないかと思います。
ここまでたくさん書いてきましたが、サンライズ瀬戸・出雲が主に走る東海道本線・山陽本線は特急列車や貨物列車が多く通過する路線なので線路の整備はよくされており、ひどい振動を感じたことはありません。音の方も可能な限り個室内に騒音が入らないように作っているようで、気になったことはありません。もちろん高速運転(最高速度130km/h)を行うのである程度の振動や音はありますが、ベッドの入ってしばらくすれば慣れてしまえるかなと思います。
そういうわけで、基本的にどこの寝台でもそこまで大きく変わることはないということで、皆さんにはどこの寝台になっても安心して乗ってくれたら嬉しいなと思っています。