客車列車に乗りに行こう!
今回のタイトルは「客車列車に乗りに行こう!」です。夜行列車から離れてる? 確かにそうですね。実際のところ関係ありませんが、夜行列車と同じように絶滅危惧種な列車ではあります。既に定期列車では消滅して、臨時列車や観光列車として走っているものがほとんどです。客車列車は機関車が牽引するということでどうしても加速が悪くなり、特に列車が多い路線では多くの列車を走らせようすると邪魔になってしまいます。実際、寝台特急も首都圏などの過密地域では通勤列車の邪魔になるので、例えば東京駅を発着する寝台特急では朝夕のラッシュ時間に東京駅を発着しないように運行されていました。
また、日本は山がちな地形や地盤が良くないなどの理由もあって大出力の機関車より軽量な電車や気動車の方が有利だったということもあるようです。
客車列車の良さというのはやはりその静粛性です。また細かな特徴として、古い客車列車は連結器に隙間があって発車時の衝撃があること、出発の際に車掌が無線などで合図を送る、SLの場合はピストンの振動が伝わってくると言ったところもあります。昔は日常的な列車だったのに、今は非日常を感じることのできる列車です。
最後に全国を走る主な客車列車を私の思い出せる範囲で書いてみました。ここにある中ではSL列車以外は機関車や客車の老朽化が進み、近いうちに運行終了になるか電車・気動車に置き換えられる可能性があります。
※会社名がない場合はJR
※運行期間が限られている列車が多くあります。予め調べてください。
北海道地方
SL冬の湿原号(釧網本線 釧路―標茶)
くしろ湿原ノロッコ号(釧網本線 釧路-塘路)
富良野・美瑛ノロッコ号(富良野線 富良野-美瑛・旭川)
東北地方
SL銀河(釜石線 花巻-釜石)
ストーブ列車(津軽鉄道 津軽鉄道線 津軽五所川原-津軽中里)
関東地方
SLぐんま みなかみ(上越線 高崎-水上)
SLぐんま よこかわ(信越本線 高崎-横川)
SLもおか(真岡鐵道 真岡線 下館-茂木)
パレオエクスプレス(秩父鉄道 秩父本線 熊谷-三峰口)
SL大樹(東武鉄道 東武鬼怒川線 下今市-鬼怒川温泉)
トロッコわたらせ渓谷号(わたらせ渓谷鐵道 わたらせ渓谷線 大間々駅-足尾駅)
中部地方
SLばんえつ物語(磐越西線 新津-会津若松)
SL急行(大井川鐵道 大井川本線 新金谷-千頭)
近畿地方
SL北びわこ号(北陸本線 米原-木ノ本)
嵯峨野トロッコ列車(嵯峨野観光鉄道 嵯峨野観光線 トロッコ嵯峨-トロッコ亀岡)
中国地方
SLやまぐち号(山口線 新山口-津和野)
奥出雲おろち号(木次線 木次-備後落合)
九州地方
SL人吉(鹿児島本線・肥薩線 熊本-人吉)