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私と夜行列車  作者: 悠蓉
11/16

出会い

 現在走っているサンライズ瀬戸・出雲は個室が主体で、乗客も主に個室で過ごすことが想定されています。また、走行する時間帯も夜寝る少し前から朝起きてしばらくというくらいなので、ずっと個室で過ごせてしまいます。

 それに対して北斗星やトワイライトエクスプレスはまだ日が出ているような時間に出発して昼前に到着するような列車でした。個室ではない寝台もあり、フリースペースであるロビーを利用する人は結構いました。また、開放型の寝台では相手によってはいろいろお話しするようになることもあります。どちらも色々な人に出会えて楽しいものでした。


 時には車掌さんもロビーでの輪に加わることもあります。特に青函トンネル区間は長い時間停車駅もないので車掌さんトークショーが行われたことがありました。

 トワイライトエクスプレスになるとさらにレベルが上がります。大阪〜蟹田(青森県)に乗務する大阪車掌区の車掌さんたちによるトークショー、クイズ大会、じゃんけん大会等……楽しいイベントが盛り沢山でした。



 私は何もなければロビーに行ったり、同じ区画の人と喋っていたりしました。たまに連絡先を交換したということもありました。みんな鉄道好きというくらいしか共通点がないので、色々な人が集まります。あとで知りましたが、連絡先を交換したおじさんがそれなりに知られた会社の海外法人の重役ということもありました。今でもたまに連絡をとっていますがとてもいい人でした。


 他にもいろいろな人と交流しました。同じくらいの年代の人とたくさん話したこともあります。当時は高校生ということもあって、年上の人とも多く交流し、時には食堂車で奢っていただいたということもありました。仲良くなりすぎて家族と間違えられたこともありました。ちょうど年齢差がいい具合だったようですが、今考えてもそこまで打ち解けるのはなかなかないと思います。

 そんな具合でたくさん交流をたくさんしてきました。今では同じような機会は少ないと思いますが、あの経験は他では代えがたいものでした。



挿絵(By みてみん)


 開放型のB寝台。仕切りはカーテン一枚しかなく、プライバシーの面ではあまり今の人に好まれるものではありませんが、人々の距離の近さがあったのは確かです。通路の補助いすに座って車窓を眺めた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。



挿絵(By みてみん)


 補助いす、はね上げて収納します。見たままの簡単な構造です。確かまだまだ座ったことのある人も多いのでは?

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