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流れ星
ああ、
アポロンの放つ銀矢のように、
目にも止まらぬ速さで、光となって
私は下界に墜ちて行かねばなりません。
悲しや、
どんなにこの身を厭おうとも、慈しもうとも
一瞬のうちに私は、光となって消え行くのです。
サッフォーよ、私を讃えてください。
その優雅な堅琴の調べで私を謳い、憐れんでください。
森のニンフたちよ、でき得るならば
光となった私を、
あなたがたの透き通る衣のうちに織り込んでください。
ああ、
いったい誰が、私を見てくれるのでしょう?
こんなに美しいのに…
どうして、墜ち行かねばならないのでしょう…?