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4.職場には、いつ言うべきか&血が出た!

 当時、私は派遣看護師のお仕事をパート的にしておりました。

 身バレしたくないので詳細は伏せますが、病院外のお仕事です。


 重いものを持たなきゃいけないし、寒いし、体勢は中腰も多いし、残業すごいしで、妊婦が過ごす環境としては最悪に近いものだったと思います。


 看護師の切迫流産の割合は結構多いらしいので、めちゃめちゃ心配でした。

 防寒下着やカイロ、膝掛けに羽織り……とにかく防寒対策に力を注ぎ、インフルエンザや風邪にかかりたくなかったので、マスクもつけました。

 周りからは「風邪でもひいたのかい?」と心配そうに見られていたように思います。



 寒さは多少緩和できたけれど、やっぱり問題は『重いもの』


 これまでは、めっちゃ力を込めれば1人で着替えの介助ができた人も、腹圧がかかっちゃうからやるわけにはいかない。

 けど、やらないわけにはいかないという、ジレンマ……!



 一般的には、妊娠4ヶ月~5ヶ月に職場へ報告するものらしいのですが、そこまで待つのは無理でした。

 言うのが早過ぎて非常識なのかもだけど、無理して流産するのは絶対に嫌だったので。


 ただ、早めに報告しておいてよかったです。

 職場の方は嫌な顔一つせず喜んでくれて。

 さすがに毎回は無理でも、あいたときに手を貸してくれたりしてくれて、本当に助かりました。


 ですが、頑張りたいけど、頑張ってはいけなくて。

 普段と同じように働きたくても、働けない。

 パートとはいえ、全力で仕事をしてきた身としては、周りに迷惑をかけてしまっているのがわかるので、自分のなかでは少ししんどかったですね。



 そして早めの報告で助かったのはもう一つありまして。

 4ヶ月あたりで鮮血がわりと多目に出てきちゃって、受診のために急遽お休みいただくことになったんです。



 この時も泣きました。

 入職一年目を越えてから泣くことなんてそうそうなかったのに、不安で不安でめっちゃ泣き虫になってました。

 痛みのない少量の出血ならわりとよくあることらしいのですが「鮮血だし、多いし、何かあったらどうしよう」と怖くなってしまって。

 しかも、受診できない夜に発覚という……


 そして翌日受診し、止血されているのと赤ちゃんが無事なのが確認されました。

 ちっちゃな手が元気そうにぶんぶん振られてました。

 どうやら、成長する際にどこか傷つけちゃってたっぽいですね。


 見えないし存在がはっきりわからないぶん、無事を確認するまでは本当にドキドキはらはらでした。

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