2.インフル疑惑
妊娠発覚の翌日は土曜日で、仕事もお休みでした。
パート的に仕事をしていたので、週の半分がお休みだったんです。
その日は半分浮かれながら過ごしていたのですが、予想外の出来事が発生。
夜になってから突然寒気と震えが襲ってきて、関節痛が止まらない!!
私は、この症状に覚えがありました。
『インフルエンザ』
毎年予防接種してるにも関わらず、ほぼ毎年かかっているインフルエンザ。
感染力がめっちゃ強くて高熱がつらい、あのインフルエンザです。
職場が職場だっただけに、予防をしていても風邪の類はもらっちゃいやすくて。
次第に熱も上がりだし、最高で38.5℃……
調べたところ着床熱かなとも思ったのですが、それは微熱程度と言われているから、こんな高熱が出るわけもなく。
布団にくるまりながら、寒気にブルブルと震えながら、泣きました。
妊娠発覚の翌日にインフルエンザ発症なんて、最悪すぎる、と。
「この子は、生まれてこられないかもしれない」とか「背負わなくてよかったはずの障害をもってきてしまうかもしれない」とか、嫌なことばかり考えてしまって。
「出勤の時にもマスクをしておけばよかった」とか「お腹を下していたせいで体力が落ちていたのかもしれない」と終わったことを嘆いてばっかりで。
夫は「きっと大丈夫だよ」と肩をさすりながら慰めてくれるけど、もうそんなのは気休めにしか思えなくて。
ただ、泣きまくると人は冷静になるもののようです。
「泣いてても仕方ない。何か出来ることをしなきゃ!」と急に前向きになったんですよね。
ただ、受診するにしてももう夜なので、夜間の救急診療しかやっていません。
しかも、当番病院は遠い。
「車を出すよ!」と夫は言うけれど、受診したところで使える薬がなければ体力を消耗するだけだし、当番医は内科の医師。
医者は万能なように見えるけど、自分の診療科以外のことにはあまり詳しくないものです。
受診したところで、何も治療を受けられない可能性も高い。
さらに困ったことに、翌日まで様子を見るにしても、翌日は日曜日で産婦人科はやっていないという。
どうしたもんかと悩んでいたら、ふと名案が浮かびました。
『市の相談ダイヤル!』
何科に行くべきか、早急に受診すべきかどうかなど、看護師が無料で相談にのってくれる電話があったような気がする、と思い出したのです。
調べてみたら、あった!!
「アンタも看護師じゃん。同業者に相談するの?」と言われたら、何も言い返せない感じですが、心細すぎて相談してみることに。
ほんわかした方が丁寧に話を聞いてくれて、対処法を教えてくれました。
その看護師さんも同じ意見だったようで「夜は様子を見て、翌朝救急当番の病院を受診したほうがよさそう」と。
ありがたいことに、当番の病院の場所と電話番号、受診方法まで事細かに教えてくれました。
発熱している以上、不安は完全には消えませんでしたが、それでもかなり心が楽になりました。
妊婦さんに限らず、夜間に受診するべきか困ったら、悩まず焦らず、相談ダイヤルをしてみるのもアリかと思います。