1.妊娠発覚~めっちゃ下すし、なんか風邪っぽい~
突然ですが、妊娠したら最初に出る症状って何だと思います?
無知な私はずっと『吐き気』だと思ってました。
3か月くらいに「ううっ……」ってトイレに駆け込むアレですね。
つわりが出始めて「もしかして!」となり、ようやく気付くものなのだ、と。
看護師免許持ってるくせに情けないけど、本気でそう思っていたんです。
ただ、私に現れた症状は『腹を下す』&『だるいし、ひたすら眠い』でした。
寒い時期だったので「風邪でもひいたのかな~」なんて、お腹をひたすら温めて早めに寝る日々を送っておりました。
夫は薬大好き人間なので(なんか語弊ありそう)、風邪薬を飲め飲めとオススメしてきたのですが、私は風邪薬否定派なので自分の回復力にかけていた感じです。
いま思えば、あの時飲まなくてホント良かった……
(下痢止めは飲まないほうがいい場合もあるし、風邪薬はあくまで出てる症状を緩和するためのものなので飲まなかったんです)
そして、相変わらずお腹が緩いのが止まらないまま迎えたお休みの日のこと。
一人部屋でうとうとしながらソファで寝転がっていたら、ふと頭の中に亡くなった祖母のイメージが浮かんできまして。
おばあちゃん子だった私は「おばあちゃんだ~、懐かしいな~」なんて、ぼんやり思っておりました。
だけど、祖母は一人じゃなくて。
なぜかその隣に、見知らぬ五歳くらいの男の子が手を繋ぎながら、ちょっと緊張した感じで立っているのです。
「ん、誰だ?」
なんて思ったら、そのイメージはすぐに消えてしまいました。
こんなこといままで一度もなかったので「変なの」と思いつつ。
「もしやこの体調不良って!」と、妊娠の症状で検索してみると、いろいろと思い当たる節が……
半信半疑なまま数日後、市販の検査薬で検査することに。
使用を推奨される日の一週間も前に検査するという、とんでもないフライングぶりです。
検査や測定について指導をする時「正しいやり方で、正しい値を測定しようね」なんて、看護学生や後輩に言って来たけど、この時は「そんなの知るか!」って感じでした。
ああ、ダメな先輩……
結果は、うっすら線が浮かんで陽性マーク。
一週間も早いのに出るんですね!
ただ、本当は推奨される日に使った方がいいです。
知らなくて良かった流産を知ってしまうことにもなりかねないし、正しく判定できないので……
って、全然説得力無いですよね……すみません。
発覚したときは、びっくりして、そわそわして、めちゃめちゃ嬉しかったです。
いまもその時のことは、鮮明に覚えています。
無宗教だけど、このときばかりは祖母がずっと見守ってくれていて、赤ちゃんを連れてきてくれたのかもな~と思ってしまいました。
ちなみに、のちに発覚した性別は男の子。
なんだか運命感じてしまうぞ!
その後は写真におさめて検査の本体はポイ。
とっておいて旦那に見せようかとも思ったけど、検査紙の部分に尿がかかっているのでなんか不潔な気がしてやめておきました。
ちょっと照れ臭くて夫にさらっと伝えたら、あまりにもさらっとしすぎてたようで、一瞬冗談と疑われるという事態に。
こういうのは、ちゃんと伝えたほうがよかったですね~、反省。
ですが、ちゃんと検査の画像を見せたらものすごく喜んでくれて。
この日は驚きと幸せに満ちた一日になりました。