腐敗したテグス
好きじゃなくなったから。
そう言って、たった半年で私を捨てた。
受話器ごしに人が死んだと告げられる瞬間のようだった。
ネオンと赤煉瓦の織りなす夜景で充分酔えるのに、未熟な私に酒を勧めた。
40キロの赤い糸は、真夜中の電話で結ばれ、ロッカー並ぶ狭い密室でほどけた。
遊び半分のはずが、弄ばれていたのは私の方だった。
今やすれ違っても睨み合うだけで微笑みさえ交わらない。
私だってもう、好きじゃなくなったよ。
好きじゃなくなったから。
そう言って、たった半年で私を捨てた。
受話器ごしに人が死んだと告げられる瞬間のようだった。
ネオンと赤煉瓦の織りなす夜景で充分酔えるのに、未熟な私に酒を勧めた。
40キロの赤い糸は、真夜中の電話で結ばれ、ロッカー並ぶ狭い密室でほどけた。
遊び半分のはずが、弄ばれていたのは私の方だった。
今やすれ違っても睨み合うだけで微笑みさえ交わらない。
私だってもう、好きじゃなくなったよ。
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