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四人と一匹

ブクマ、評価をしていただきありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。


「では、私と駄龍は少し離れますので。」を「では、私と駄犬は少し離れますので。」に変更しました。

亜里沙と楠葉が戦闘を開始する少し前。


皇家の子供達とカルディナ、サリアの四人と一匹は担当場所へと辿り着いた。


「さて、目的の場所に着いたのはいいのですが・・・。改めて確認させていただきます。」


とカルディナが口を開いた。


「私とサリアはこの戦闘には参加致しません。ハルカさま、サラ様、ユウマ様の三人での討伐になります。もし、万が一にですが危なくなったら助けに入るつもりでいます。」

「妾と駄龍が参加することはないと思うがな?」


カルディナのことを駄龍と呼ぶサリア。サリアは未だに紗良の腕の中である。あまり威厳が感じられないのは・・・仕方ない。


「そこの駄犬のことは気にしないでください。話が逸れましたね。ですので、今までの成果を見せてください。」


そういうとカルディナは魔物の群れの方を指差した。


「「「はい!!」」」


遥香、紗良、優真は元気よく返事を返し、魔物の群れへと視線を移した。


「では、私と駄犬は少し離れますので。」


そういうとカルディナは、紗良からサリアを強引に引き剥がし後方へと下がる。


紗良の腕から引き剥がされたサリアは「もっと丁寧に扱わぬか」とか「妾の毛並みが!」とか喚いていたがカルディナは無視をした。




残された遥香、紗良、優真は魔物の群れを見て改めて思った。


「「「多すぎ!!」」」


三人の意見も尤もで、この場所は一番魔物の数が多い。しかも、魔物の種類も多岐にわたる。


最弱と言われるスライムから下級とは言え竜もいる。


だが、そんな状況でもこの三人には関係なかった。


「紗良、優真。魔物は広範囲に広がっています。中央と右翼、左翼に別れ、各自殲滅しましょう。」

「遥香お姉ちゃんは何処を受け持つの?」


と紗良が遥香に尋ねた。


「私は、左翼に行こうと思います。」

「じゃぁ、私は右側に行くね?」

「では、優真が中央をお願いします。」

「わかった。出来るだけ頑張る。」


と答える優真。だが、優真の中では自分より姉である遥香、紗良の方が適任ではないかと思っていた。


優真の心を見透かしたかのように紗良が言う。


「優真が真ん中にいると私や遥香お姉ちゃんが応援に行けるから大丈夫だよ!」

「紗良の言う通りです。そして逆も考えられます。優真が私達を助けてくれることも出来ますから。」


と優真を励ます遥香と紗良。その言葉を聞き、覚悟を決める優真。


「うん、頑張るよ!」



作戦が決まった頃、魔物の群れはそれなりに近くまで押し寄せてきていた。


「では、先制攻撃といきましょうか?」

「「うん!!」」




三人はそれぞれ攻撃を放った。


「ハイ○ガ粒子砲!!」

「ローエ○グリーン!!」

「タン○イザー!!」


三人の後ろに三機の戦艦が現れた。そして、次の言葉で主砲が放たれる。


「「「発射!!」」」


戦艦から放たれた主砲は魔物の群れへと向かった。


ドォォォォォォォォン


主砲が直撃し、三分の一の魔物が蒸発した。


ちなみに、戦艦は原寸大のおよそ三分の一である。主砲の威力も遥香達によって抑えられていた。


抑えられていたとはいえ威力は絶大であった。



こうして、遥香、紗良、優真の戦闘が始まった。

戦艦を出してしまった・・・。皇家は何でもありです。戦艦を出すのは最初で最後になると思います。もしかしたら、ネタとして移動用に出てくるかも?


お読みいただきありがとうございます。

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