決勝トーナメントの朝
すいません、トーナメント開始までいきませんでした。次回から決勝トーナメントが始まります。
翌日、決勝トーナメントが始まる朝。
子供達はいつもより早く起きていた。
「あなた達、学園に行くときもこのぐらい早く起きてくれると助かるんですが?」
遥香、紗良、優真の顔を見てそんな事を言う華音。当の本人達は苦笑いをしながら華音に朝の挨拶をする。
「「「おはよう、ママ。」」」
「おはようございます、遥香、紗良、優真。パパが朝食の準備をしていますから手伝ってきてもらえる?」
華音が言うと子供達は「はぁ~い」と言いながら父親である久遠がいる厨房へと向かっていった。
「今日が楽しみなのはわかりますが・・・。何故、普段も早起きが出来ないのかしら?」
独り言を呟く華音。
「学園の授業が面白くないと言っていましたよ?」
現れたのはカルディナである。
「そうなのですか?」
「はい。学園の授業は既にクオン様とカノン様が教えになったことがほとんどだと仰っていました。」
そう、学園の授業は久遠と華音が子供達に教えた内容を行っていた。学園を創設したのが亜里沙であるため、日本の学校をモチーフにし授業内容を決めたのである。基本的な内容は文字の読み書きから始まり、算数、歴史などである。
実技に関しては選択制を用いて、魔法科、騎士科、冒険者科、商人科など複数に別れている。
ちなみに、複数科に所属することも可能である。遥香、紗良、優真は冒険者と魔法科に所属している。学園には調理科も存在しているが三人は所属していない。何故かと言えば自分達の親が料理人であるため、わざわざ所属する必要がないと判断したのである。
「早くから教え始めましたからね。生きていくためには必要なことですから。」
「確かにそうですが。この世界一般では早すぎますから。」
「貴女に世間一般と言われるとは思いませんでした。」
「クオン様とカノン様は一般の枠に当てはまらない・・・。」
カルディナは最後まで言いきることは出来なかった。何故なら、華音がカルディナを対象に威圧をしていたためである。
「カルディナ、説教が必要なようですね。幸い、今やることがなくなりましたから逝きましょうか。」
「カノン様、二ヶ所ほど字が違う気が・・・。」
「うふふ、久し振りに模擬戦しましょうね?大丈夫ですよ?痛くしませんから。」
と言い、厨房にいる久遠に声をかけた。
「あなた、カルディナと戯れてきますから後をお願いします。」
言い終わると厨房から「程々にしておけよ」と返事が返ってきた。
「さて、許可も出ましたし行きましょうか。」
華音はカルディナの腕を掴み引きずって出ていった。
その後、朝食の準備が終わると同時に華音とカルディナが帰って来た。カルディナは神狼となったサリアに跨がってではあるが・・・。
何が行われたのかは、本人の名誉のため言わないでおこう。
家族も揃い、朝食を食べ始める。
「今日の決勝トーナメントは俺達も見に行くからな。」
と久遠が子供達に言う。
「えっ?お店はいいの?」
子供達を代表して遥香が聞き返した。
「ええ、大丈夫ですよ。私達がお店を出すのは昨日だけですから。」
と華音が答えた。何故、一日だけかと言うと単純に店を出したい人が大量にいたため順番になっただけである。
「「「やったぁぁぁぁ!!」」」
大喜びする子供達。それを見ていた久遠と華音は微笑んでいた。遥香、紗良、優真にとっては自分達の試合を見に来てくれるのが嬉しいのである。日本で言うと授業参観みたいなものである。
「負けても構わない。ただ、後悔しないように戦えよ。」
「私達以外に負けることも勉強です。勝って学ぶこともありますが、負けて学ぶことの方が大切ですから。」
「というわけだから、闘技場まで全員で行くぞ。」
「「「うん!!」」」
朝食も終わり、準備をし家族全員で闘技場に向かうことになった。
作者「そう言えば精霊王達の出番ないなぁ~。」
精霊王達「ほんとだよ、全然出てきてない。」
作者「だってスローライフ編だもん。」
精霊王達「それでも出すのが作者の役目でしょ?」
作者「ごめん、名前すら忘れた。」
精霊王達「はぁぁぁぁぁぁ?」
作者「だから当分出さない。」
精霊王達「横暴だ!!職権乱用!!ラブ○イブ、バ○ドリ、チェ○クロのイベントばっかりやってないで私達を出せ!!」
作者「お、お前ら。バラすな!」
精霊王達「これ以上バラされたくなければ私達を主人公にした話を書きなさい!!」
作者「そのうち・・・な。」
精霊王達「次回で書きなさい!」
作者「無理です。ネタがありません。」
精霊王達「なら仕方ないですね。」
作者「次回、決勝トーナメント開始です。よろしくお願いします。」
精霊王達「良いわけあるかぁぁぁぁぁ!!」




