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カルディナとサリア

お久しぶりです。先週、インフルエンザにかかり書くことが出来ませんでした。申し訳ありません。と言うかこんな時期にインフルエンザになるとは思いませんでした。皆さんも体調には気を付けてください。

神狼が紗良の獣魔になり、久遠一家はダンジョンを出た。と同時にダンジョンは跡形もなく消え去った。


「やはりダンジョンは攻略されると消えるのですね。」

「みたいだな。神狼が紗良の獣魔になったから役目を終えたんじゃないか?」


と久遠と華音は神狼を見た。二人の視線を感じた神狼は目を合わせるが直ぐに紗良の方を見た。


「何か隠していますね。」

「隠してるな。」


何かを隠していると感じた二人は敢えて聞かないでいた。もし、紗良に何かあれば問答無用で問いただしはするだろうが今はしないでおく。


「さて、家に帰るぞ?準備は出来たか?」

「「「はい!」」」


子供達の元気な返事が帰って来た。こうして、ダンジョンは攻略され楠葉は亜里沙に経緯を報告するため帰っていった。


久遠達は、家に戻り疲れを取るため早めに休むことにした。


だが、それは許されなかった。それは何故か。理由はカルディナと神狼であるサリアである。


「何故、貴女がここにいるのですか?」

「それはこちらのセリフだ!何故、貴様がここにいる?」

「私は、クオン様とカノン様のメイドですから当たり前です。」

「私は紗良の獣魔になった。よってここにいる。」


お互いの存在を示すかのように言い争いを開始した。


「流石にうるさいな。近所迷惑になる。」

「そうですね、黙らせますか?」

「そうだな、この家でのルールを改めて教え込む必要があるみたいだしな。」


と言うと久遠は二人の間に立った。


「いい加減にしな「黙っててください(黙れ)!」・・・い、いい度胸だ、俺に喧嘩を売ったんだ。どうなるかわかっているよな?」


久遠の言葉に固まるカルディナ。サリアはそんなカルディナを見て嘲笑っていた。しかし、その行動が後になって後悔することになる。


「ク、クオン様。も、申し訳ありません。」

「カルディナ、華音のところに行け。拒否は当然ない。」

「・・・はい。」


カルディナは諦めたかのように華音の元に歩き始めた。


「さて、サリア。この家でのルールを教えておく。実力があるものが上に立つ。そして働かざる者食うべからずだ。よって、サリアは今一番弱い。」

「ふん、貴様が紗良より強いとでも言うのか?有り得るわけないだろ?」

「そうか、なら家の裏にこい。」


そう言うと久遠は家の裏にある訓練場に向かった。サリアも久遠についていく。


その様子を見ていた子供達はサリアの今後が決まったことを悟った。



五分後、久遠とサリアが戻ってきた。ただし、久遠に抱かれた状態で。


サリアは久遠との実力差を実感し服従した。服従と言っても契約はあくまでも紗良であり、久遠とサリアの関係は飼い主とペットみたいな関係である。ちなみに、サリアは小型化し久遠にモフモフされていた。



そして、時間が過ぎ武術大会当日を迎えた。


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