表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/133

レイアスの力?

年末年始の休みも今日を入れて3日。あっという間ですね。そう思うと仕事に行きたくなくなる今日この頃。


ブクマ、評価などしていただけるとありがたいです。

一時は面倒事に巻き込まれた久遠達一行は、その後何事もなく町の入口付近まで辿り着いた。


だが、その入口付近で明らかに戦闘らしきことが行われているのを目にする。久遠は、一瞬町に入るのをやめようかと考えて立ち止まるが・・・。


「久遠君、町に入ってゆっくりしようよ。」

「そうですよ、兄さん。美味しいものを食べて鋭気を養いましょう。」

「お父様、私にもご寵愛ください。」

「く、久遠殿。そ、そのわ、私にもご寵・・・言えるわけないだろうがぁぁぁ!」


顔を真っ赤にしながらカルディナのマネをしようとする楠葉。だが、最後まで言い切れず断念する。久遠は溜め息をつきながら再び歩き出した。


「すいません、邪魔なので退いてくれますか?」


一応、一言声をかける久遠。だが、やはり無視させる。戦闘をしているから当たり前なのだが。


「久遠君、ここ以外にも入口あるんじゃない?」


と、華音の一言で全員が「あっ」と思い移動を開始した。だが、そうは問屋が卸さない。


久遠達を目掛けて魔法が飛んできた。しかも、ご丁寧に人数分の五発が・・・両陣営から。


「「「人を巻き込むな!」」」


久遠と華音、楠葉は剣で六発の魔法を両断する。


「お父様達に当たったらどう責任とるおつもりですか?」


カルディナは拳で二発の魔法を弾き、相手に返した。


バンバン


「いい加減にしてください。こんな町の前で何をしているんですか?」


亜里沙は、魔銃で魔法を撃ち落とす。


そして、何事も無かったように再び歩き出そうとするが声をかけられる。


「お前達、向こうの仲間ではないのか?」

「何を言うか!そちらの仲間であろう?」


声をかけてきた人物は、少し前に出会った騎士と盗賊であった。


「俺達は単なる冒険者だ。どちらの味方でもない。」

「嘘をつくな!あれだけの魔物が居たんだぞ?生きているわけがない。」

「そうですね。旅人に魔物を押し付け自分はさっさと逃げたのですから。騎士としてあるまじき行為ですね?」


亜里沙の言葉に顔を背ける騎士。それを聞いていた盗賊は騎士を見て言う。


「騎士として風上にも置けないな。これだから貴族派はクズなんだ。俺達、穏健派の方がマシだな。」

「いや、変わらんぞ?お前達も私達が襲われているのを見ながら助けなかったではないか?」


楠葉の言葉に今度は盗賊が顔を背ける。


「まぁ、そんなのどっちでもいいから。私達は町に入りたいんだけど?通してくれない?」


華音が言うと騎士と盗賊は同時に答える。


「「この町をかけて戦ってるんだ!!」」


と言った瞬間、全員が溜め息をついた。そして、町に背を向け歩き出した。


「お前達、何処に行く?こちらに加勢して戦え!!」

「いや、こちらについて戦ってくれ!」


と、懇願する両者。だが、久遠達は無視して歩く。その態度に両者が指示をだした。


「アイツ等を止めろ!そしてこちらに引き込むのだ!!」

「こちらに引き込むために止めろ!」


と言うと両方から魔法が飛んでくる。騎士と盗賊風の男達も久遠達目掛けて押し寄せてきた。


『クオン様、私の力をお試しになりますか?』


精霊神であるレイアスから声がかけられる。


「それもいいか。じゃぁ、借りるぞ?」

『仰せのままに。』


それだけ言うと久遠は右手を前に出し力強くいい放つ。


「神装レイアス!!」


久遠の後ろにレイアスが顕現し、直ぐに久遠の身体へと吸い込まれていった。直後、久遠の姿は一変した。


髪は短髪から長髪になり、服装も全属性を司る精霊であるため部分部分に属性の色が見てとれる。


「さて、こんなもんか。」


と感触を確かめる久遠。久遠の姿を見た華音達は久遠に尋ねた。


「久遠君、私にも出来る?」

「兄さん、流石にズルいです。」

「久遠殿、私にも出来るだろうか?」

「お父様と・・・合体・・・。私も、お父様と合体したいです!!」


一人何か違うような気もするが気にしない。


「うん?精霊と信頼しあえば出来るんじゃないか?取り敢えず、黙らせるから待っててくれ。」


そういうと、久遠は右手を前に出した。


「光○螺旋!!」


全属性魔法の同時発動、更にその魔法を一つに融合して放つ魔法である。


「久遠君、それも生身で使う魔法じゃないよ?」

「そうですよ、兄さん。あれは伝説のロボット?に乗って行う魔法ですよ?」

「レイ○ースの魔法・・・。流石は久遠殿。」

「相変わらず、作者に依存しますね。」


カルディナさん、色々と読んだり見たりしていましたから・・・。


久遠は、向かってくる者達に放ったのではなく空に向けて放った。


久遠の魔法を見た騎士達の動きが止まった。それを見た久遠は神装を解き歩き出した。すぐ後ろに華音達も続く。


騎士達はただ見守るしかなかった。そして、思った。「敵に回したら駄目だ」と。



久遠達は、町に入ると直ぐに宿を取り町の散策を開始し堪能した。



そして、翌日・・・。


久遠達は朝早くに町を出た。理由は簡単である。騎士達に巻き込まれないためである。

お家騒動に巻き込まれそうな久遠達。今後はどうなることやら。


読んで頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ