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三度目の異世界で夫婦は何をする?  作者: 小鳥遊詩音
神霊国アゼディア編
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ちょっとした出来事

本日二話目です。


ブクマ、評価などしていただけるとありがたいです。

遂にクロウ王国が進軍してくる時期になった。

久遠達は、騎士団と魔法師団を鍛え、ミルフィとフェンを鍛えた。生半可な戦力では勝てないぐらいに・・・。


だが、クロウ王国軍が来るであろう時間になってもまだ見えてこない。アゼディア軍は今も待機してクロウ王国の到着を待ってはいるのだが・・・。


「シルフィ、クロウ王国の進軍状況を見てきてほしいんだけどいいか?」

『えっ?み、見てくるの?』


久遠に話を急に振られたシルフィは動揺した。


「何か隠してるか?」

『な、何も隠してなんか無いよ?』

「俺の手料理は無しな?」

『セシリアと一緒にクロウ王国軍に嵐を起こして疲弊させました。』


手料理の誘惑に負けたシルフィは隠していることを吐いた。それを聞いた久遠は、溜め息をつきながら答えた。


「また勝手なことを・・・。やってしまったことは仕方ないか。もぅ、やるなよ?」

『わかった。今から止めにいってくる!』

「現在進行形かよ!!」

『今止めれば一週間以内には来ると思うよ?』

「わかった。帰ってきたら食べれるようにしとくからな。」

『さっさと止めてくる!』


と、言い残しシルフィは消えていった。


セシリアとシルフィのお陰で約一週間の時間が出来たため、久遠は改めて自分の武器である剣を二本取り出す。


「久し振りに抜いてみたが、この剣も進化してないか?」


と、久遠は二本の剣を鑑定した。


神聖剣エクスブリンガー


元々は勇者クオン・スメラギの聖剣であったが、クオン・スメラギの三度目の召喚により力を与えられ進化した。不壊、不滅、所有者のみ使用可能。


神魔剣ダークホライズン


元々は魔王クオン・スメラギの魔剣であったが、クオン・スメラギの三度目の召喚により力を与えられ進化した。不壊、不滅、所有者のみ使用可能。



「何とも言いがたいな。」

「どうしたの、久遠君?」

「華音か。いや、剣を鑑定したんだが色々起こっていたみたいでな。」

「私も自分の剣を鑑定したときは流石に驚いたよ。」


と、華音は自身の剣を取り出す。久遠は、華音の剣も鑑定してみたが、久遠の剣と同様であった。ちなみに、亜里沙の持つ双剣と魔銃も似たようなものである。


「今さらなんだけど、私達ってチートだよね?」

「まぁ、そうだな。でも、この力があるからこそ自分の大事な人や物が守れるんじゃないかな?」

「そうだね。私は五年前(あのとき)久遠君に出会えたことが何よりも嬉しかったよ。だから今ここに居るんだもん。」

「俺もそうだな。あんな出来事があったのにいつも隣には華音が居てくれた。だから、俺は真っ直ぐ歩むことが出来た。」

「うん。」


久遠は右手を出しながら続けた。


「だから、これからもよろしくな、華音。」


久遠の言葉を聞き、華音もまた右手を出した。


「もちろんだよ。久遠君は一人じゃない。私や亜里沙、カルディナが居る。だから、皆で幸せになろうね!」


頷く久遠。久遠と華音は城の窓から肩を並べて雲一つない空を二人で見上げた。


その様子を見守る亜里沙とカルディナ。


「これからも兄さんと姉さんを支えていきましょうね、カルディナさん?」

「もちろんです、アリサ様。お父様とお母様の娘である私が支えていきます。もちろんアリサ様と一緒に。」

「でも、私も兄さんの妻ですから、その時は支えてくださいね?」

「はい、お子様が産まれましたら。」


自分で言って顔を赤くする亜里沙。その様子を見ていたカルディナは優しく微笑んだ。



それから五日後。


遂に、クロウ王国軍が姿を現した。軍を率いているのは将軍ではなく国王本人であった。


「国王自らの出陣なんだな。これで国王が死んだら目も当てられないな。」

「それだけ追い詰めれている証拠だな。」


久遠の隣には教皇が立ち、前にはアゼディア軍が陣を展開していた。


「さて、最初はどんな風にしてくるかな?」


と、久遠は思ったが以外にもクロウ王国国王が単機で両軍の中央まで出てきた。


「アゼディア軍に告ぐ。今すぐ武装を解除し、降伏しろ。降伏した場合、命だけは助けてやろう。しない場合は・・・滅ぼすだけだ。」


と、大声で国王が喋った。それを聞いていた教皇は、自ら前に出て答えた。


「降伏はしない。貴国は我が国を侵略しようとしている。このまま軍を退けばよし、退かなければ・・・滅するのみ!」


と、言い残し久遠が待つ場所へと帰還した。


「流石ですね。あそこまで言い切るとは思いませんでしたよ?」

「私とて一国の王だからな。皆の命を預かる者としてな。」


久遠は、教皇と自分が重なって見えた。久遠自身も家族の命を預かる者である。だから、重なって見えたのである。


「教皇、勝ちましょう。俺達の未来のために。」

「あぁ、私達の未来のために。」



こうして、アゼディア軍VSクロウ王国軍の戦争は幕をあげた。


アゼディア軍の戦力は、騎士団五百人、魔法師団二百人。対するクロウ王国軍は、正規軍千人、傭兵&冒険者、百人である。


別戦力として、アゼディア軍は久遠、華音、亜里沙、カルディナ。クロウ王国軍は、勇者四名である。


精霊王のいたずら?により遅刻するクロウ王国軍。次回、戦争?が始まります。


読んで頂きありがとうございます。

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