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三度目の異世界で夫婦は何をする?  作者: 小鳥遊詩音
神霊国アゼディア編
27/133

模擬戦?

本日二話目です。

久遠達四人と初顔合わせになった騎士団と魔法師団。明らかに自分達より年下の者に教えを受けるには些かプライドが邪魔をしているようで、全員が見下したような視線を久遠達に送っていた。


そんな視線に気付いた久遠達は、微笑しながらそれぞれ言った。


「明らかに自分達より年下に訓練されるのが嫌か?」

「嫌じゃないとは言わないけど、やるせない感じじゃない?」

「何かと葛藤しているのではないですか?」

「お父様、お母様。プライドを捨て本当に強くなりたい、国を守りたいと思う者だけを訓練した方がよろしいのではないでしょうか?」


最後のカルディナの一言が騎士団と魔法師団に火をつけた。


「そこまで言うのであればあなた方の力を見せていただきたい。」


と、騎士団の最前列より更に前にいる騎士が言う。ちなみに、騎士団長である。


「そうですね、近接攻撃に遠距離攻撃を見せていただきたいと。」


今度は魔法師団長が言う。そこですかさず教皇が話に入ってくる。


「では、それぞれの得意分野を披露すると言うのはどうだ?」


と、教皇が提案する。その提案に騎士団と魔法師団は頷き了承する。しかし、久遠は了承するどころか逆に提案する。


「それだと俺達VS騎士団&魔法師団だよな?それじゃあ面白くない。ここは身内同士の模擬戦を俺から提案したい。俺VS華音、亜里沙VSカルディナで行いたいと思っているがどうだろう?」


と、久遠が言うがフェンとミルフィが首を傾げながら聞く。


「組み合わせはいいのですが、皆さんは遠距離攻撃を得意としてますよね?主に魔法での遠距離に。」

「確かにそうですわね。私を助けて頂いた時もそうですし、元司教の反乱も魔法による攻撃でした。」


と、疑問を投げ掛けたが、久遠達は全員笑いだした。フェンやミルフィは何がそんなにおかしいのか分からないため少々不機嫌になった。


「あぁ、悪い。別に二人を笑った訳じゃないんだ。」

「そうだよ。私達が笑ったのは、私達の戦闘スタイルが違うからだよ。」

「そうですね。兄さんと姉さんは近接戦闘に特化していますし。」

「はい。私とアリサ様は遠距離に特化していますね。だからと言って近接戦闘が苦手なわけではありませんよ?」


四人の言葉に教皇はおろかフェン、ミルフィ、ギルマスまでもが「まじか?」といった表情をしている。


「俺は剣を主体に大体の武器は使えるぞ?」

「私は久遠と同じで剣がメインかな?後は、薙刀だね。」


と、華音は薙刀を見せる。


「私は、近接であれば短めの剣での二刀流てすね。遠距離であればこの魔銃を用います。」


と、魔銃を見せる亜里沙。


「私は、近接であるなら自らの身体が武器になります。遠距離であれば主に魔法での攻撃ですね。」


と、言い終わると全員が「嘘だろ?」と言った。


「まぁ、そんなわけだから見ていてくれ。」

「あ、見るなら出来る限り離れてね?もしかしたら巻き込まれたりするから?」

「じゃぁ、早速始めるか。準備は・・・出来てるようだな、華音?」

「もちろんだよ、久遠君。久々に久遠君と戦えるんだもん。こんなに嬉しいことはないよ!」


構えをとる華音。それにつられて久遠も構える。


「さぁ、始めるぞ?」

「うん。」


と、華音が答えたと同時に二人は動いた。


ガキィィィィィン


両者中央での鍔迫り合い。二人の動きを追えた者は亜里沙、カルディナとギルマスと教皇だけである。他の者に限っては気付いたら中央での鍔迫り合いの場面だった。


両者退かず一旦離れるが、直後また距離を詰める。今度は剣撃での打ち合い。辺りには剣と剣がぶつかり合う音が規則正しく鳴り響いた。


その後、一進一退の攻防が続き、次の一撃を最後にしようと話し合う。


「なぁ、華音。次で終わりにしないか?」

「そうだね、この後は亜里沙とカルディナの試合も残ってるしね。」


と、言い構えをとる二人。全員が固唾を飲んで見守る。だが、亜里沙とカルディナだけは違った。二人の思ったことは・・・。


「「どんな(ネタ)でくる?」」


である。こんな緊張する場面でと思うかもしれないが、この二人ならなりかねない。いや、むしろ楽しんでぶちこんでくるだろう。


「行くぞ、冥空◯翔剣!」


と、久遠。そして、華音は・・・。


「なんの、魔神◯獄殺!」


二人の掛け声と共に亜里沙とカルディナもまた叫ぶ。


「「テ◯ルズ、キタァァァァァァ!!」」

「しかも、私の好きなク◯スの奥義を使うなんて・・・。やりますね、兄さん。」

「お母様、私の好きなリ◯ン様の奥義を使われるなんて・・・。流石です、お母様。」


と、以上な盛り上がりをみせる二人であった。



ちなみに、決着は付かず引き分けに終わった。



この後、亜里沙とカルディナによる模擬戦が行われたが、こちらも引き分けに終わった。


「私達の模擬戦もちゃんと書いてください。」

「そうです。私達の勇姿を書いてください。」


いや、だって離れた場所からの魔法攻撃だもん。しかも、無詠唱での魔法乱発戦を書いても虚しいじゃん?てな訳だから、模擬戦終了。


「「そんなぁぁぁぁ。」」



こうして、久遠達の実力が知れ渡り、騎士団と魔法師団は訓練を受けることになった。


地獄への階段を上り始めたのである。



魔法以外での戦闘シーンです。型とかはないので剣を使って普通に戦うイメージですね。


読んで頂きありがとうございます。

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