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三度目の異世界で夫婦は何をする?  作者: 小鳥遊詩音
神霊国アゼディア編
22/133

お家騒動?

遅くなりました。


腰を痛めたため接骨院に行ってました。軽いギックリ腰だそうです。通院確定!皆さんも身体には気を付けましょう。

久遠達が、自分達の正体を話した翌日の昼頃。ギルドの依頼を受けて戻ってきた四人をフェンが待っていた。


「クオン様、家が・・・モゴモゴ」


フェンが久遠の手によって口を塞がれた。久遠は小声でフェンに伝える。


「フェン、家の話をギルド(ここ)でするな。俺達は単なる冒険者で通してるんだ。」

「はっ、そうでした。すいません。」


と、小声で話してはいるが久遠達とフェンが知り合いであることはバレているため意味がない。ただ、教皇と娘のミルフィまでが知り合いだとはバレていないため何とかなってはいるのだが。


「フェン、とりあえず昼飯を食べたいから何処か案内してくれないか?」

「はい、わかりました。」


周りから家の話を誤魔化そうと試みるも時既に遅しである。


「クオン、フェンと内緒の話か?」


冒険者ギルドのギルマスの登場である。このギルマスは、教皇と一緒にパーティーを組んでいた過去があり、教皇から久遠達の事を頼まれた人物でもある。そして、親友でもある。


「なんだ、ギルマスか。これからフェンと昼飯を食いに行くんだよ。」

「なら、俺も行くぞ。」

「はぁ?何でだよ。」

「何でって?そんなの面白そうだからに決まってるだろうが!」


ギルマスは面白ければそれだけでいいのである。


「面白そうだからってついてくるな。」

「着いていくったら着いていくんだよ。」

「駄々をこねるガキか。」

「あぁん?今何て言った?」

「ガキ。」

「喧嘩を売ってるんだな?よし、買った!」


と、ギルマスは言うと何処からともなく出したグローブをはめ、臨戦態勢に入る。それを見た久遠も笑いながら答える。


「よしわかった。今すぐ相手をしてやる。」


久遠が答えた瞬間、周りの冒険者は「また始まった」と言わんばかりに机や椅子を端に寄せ自らも退避した。


「いつでもかかってこいや!」

「俺のこの◯が真っ赤に燃える!「久遠君、それは生身の人間には無理だよ?」爆熱!◯ッドォ、フィ◯ガァァァーッ!」


華音のツッコミも聞こえないまま、久遠の右手は光輝きギルマスの顔を捉えた。


「ヒートォ、◯ンドォッ!」


久遠はギルマスの顔から手を離し、決めセリフを言った。そして、ギルマスはそのまま崩れ落ちた。頭からは少し煙が出ているが・・・。



ギルマスとの対戦(じゃれあい)も終わり、久遠達五人はようやく昼御飯にありつけた。


「で、家が見つかったのか?」

「はい。直ぐにでも住めるようになっています。」

「昨日の今日だよ?早すぎない?」


華音は、あまりに早すぎる対応に戸惑いみたいな感じを抱いた。


「早いに越したことはありません。むしろ、遅い方がクオン様達に申し訳ありません。」


と、言い切るフェン。


「普通は三、四日かかると思うのですが?何か焦ってます?」


ある意味で核心をつく亜里沙。亜里沙の後を次いだのはもちろんカルディナである。


「簡単なことですよ、アリサ様。私達をこの国に縛り付けたいのですよ。出来る限り家を早く見つけ住んでもらえればこの国の良さを見せれます。そうすれば、出ていきたくなくなると思ったのでしょうね。まぁ、そんなこと無理なんですけどね。」


カルディナの発言にフェンはいや、教皇の思惑は看破された。そもそも、拠点を構えるとは言ったが冒険者を辞めるとは言っていない。四大精霊王を従える久遠の力は国の象徴になるからである。


余談だが、この案に反対したのは以外にもミルフィであった。教皇の思惑を簡単に看破し離れてしまう可能性があると考えたからである。そして最大の理由は、久遠達を手懐けることは決して出来ないと思ったのである。



カルディナの言葉でフェンは冷や汗を垂らしていた。


「その辺にしておけ。フェンも困っているだろ?」

「しかし、クオン様。私達を戦力として考えているのであれば・・・。」

「もちろん、出ていくよね?」


カルディナが言い終わる前に華音が遮った。


「そうですね。私達には自由が一番ですから。住みたい所を見つけるのは簡単ですから。」


と、亜里沙も言う。久遠は全員を見ながら溜め息をついた。


「確かにそうだな。」


フェンの顔色が青くなる。


「だが、相手の意図を確認もしないで出ていくのは意に反するよな?だから、とりあえず教皇に話を聞こうか。それでいいか、フェン?」

「はっ、はい。きょ、教皇様に確認してきます。あ、明日にでもえ、謁見出来るように調整してもらいます。」


おもいっきり噛みまくりのフェンだった。

その後、フェンと別れた久遠達はギルドに戻り依頼をこなした。



一方、城では教皇とミルフィ、フェンによる会議が行われていた。


「だから、言ったじゃないですか?私はお父様をお止めしましたよ?」

「まさか、本当にバレてしまうとは・・・。」

「私の身にもなってください。あの場でどれだけ居心地が悪かったか!」

「お二人の自業自得じゃないですか!」

「「ぐぅぅぅ。」」


ミルフィに言われ何も言い返せない教皇とフェン。その後、どうやって切り抜けるかを教皇とフェンで夜遅くまで話し合っていた。


ちなみに、ミルフィはさっさと自室に戻り明日の事を考えてから眠りについた。



そして翌日・・・。


フェンの言葉通り久遠達は教皇と謁見するために城にある謁見の間にいた。


ギルマスとの拳の語り合い。そして、お家騒動?でした。


読んで頂きありがとうございます。

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