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三度目の異世界で夫婦は何をする?  作者: 小鳥遊詩音
神霊国アゼディア編
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司教を愚弄する

遅くなりました。


土曜は会社の忘年会。日曜は来年行われるマラソン(三kmのジョギングコース)の練習。今日、何時もより二時間遅く目覚め。歳には勝てない今日この頃。


はい、言い訳です。すいません。


では、本編をどうぞ。

街の外、そこは拓けた場所。草木もなく荒れ果てた場所。


そこには、すでに司教率いる騎士団が待っていた。この騎士団は、司教の私兵であり一応はアゼディアに属している。形だけだが。


「司教様、この騎士団の人数はおかしくないですか?こちらは、クオン様にカノン様、アリサ様にカルディナ様の四人ですよ?」


フェンは騎士団の人数を見て言うが司教は「知らぬ」と答えるだけだった。


騎士団員の数は百を超えている。内訳をすると、騎士が約八十、魔法使いが二十ぐらいである。


そんなフェンと司教のやり取りが行われていると教皇とその娘が近衛に護衛されて現れた。


どうやらクオン達の戦いを見に来たようである。


「すまぬな、クオン殿。」


と、教皇が謝罪を口にした。だが、久遠は代わりに書類の束を教皇に手渡した。


「この戦いが終わるまでに読んでくれ。そして、この国の法に乗っ取り内密に裁いてくれ。」


久遠の言葉の意味が分からない様子の教皇。だが、書類の束の一枚目をめくると司教の悪事の一覧が表になって現れた。それを見た教皇の顔が鬼のような顔になる。


「クオン殿、これは?」

「色々話したいが終わってからでいいか?向こうが痺れを切らしそうだ。」

「わかった。後で聞くとしよう。」

「それと今から起こることは内密に頼む。」

「・・・何が起こるかわからんが、わかった。いいな、ミルフィ?」


教皇の娘ミルフィはいまいち理解していないが頷いた。


そして、久遠達四人は開始位置へと向かった。


「今回の審判は私が務めさせて頂きます。」


と、フェンが言う。


「今回は、気絶もしくは負けを認めたら直ぐに結界から出されます。死者を出さない措置です。この結界には宮廷魔法使いが管理していますので安心してください。最後まで残った方が勝ちとします。異論はありませんか?」


と、フェンは久遠達と司教を交互に見た。


「俺達は無い。」

「異論はない。だが、それでは面白くない。そこで賭けをしようじゃないか。お互いに欲しいものをいい勝ったら貰う、ただこれだけだ。」

「そんな勝手なこ「黙れ、小娘!お前には聞いていない。」ぐぅ、クオン様?」


フェンは、司教に圧されながら久遠に目を移す。久遠は、やれやれと思いながら一応聞く。


「で、お前の欲しいも「後ろの女三人だ。」やっぱりな。どうせそうだろうと思ってたよ。こんなことでしか奪い取れないとはとことんクズだな。」

「ふん、判っていたなら話が早いな。それでお前は何を望む?地位か名誉か金か?」

「そんなもん要らないな。クズから貰ったところで俺までクズにはなりたくないからな。」

「言わせておけば、貴様ぁぁぁ!」

「というわけで俺は何も望まない。フェン、さっさと始めよう。クズと喋るだけでクズ病が移る。」


久遠のクズ病がフェンの笑いのツボに入ったらしく笑うのを必死に堪えていた。ちなみに、華音と亜里沙、カルディナは大爆笑である。


「久遠君、流石にクズ病はないよ。あはははは。」

「そうですよ、兄さん。これでは他の雑魚(クズ)の方々が可哀想です。うふふふっ。」

「クオン様、司教(こんな)のをクズと呼んではいけません。廃棄物以下で充分です。」


言いたい放題である。という久遠も言い直す。


「すまん、クズではクズに申し訳ないな。汚染物でいいな。」


久遠の言葉がトドメとなり、司教は顔を真っ赤にして吠えた。


「同じ人族だから目にかけてやろうと思ったがヤメだ!貴様は殺す。」


といい騎士団が待つ場所へ戻っていった。


「さて、ここから向こうには「行かないよ、久遠君。」わかってたか。」

「もちろんですよ、兄さん。」

「クオン様とカノン様に育てて頂いたのでこれぐらいはわかります。」


この会話の意味が分からないフェンは首を傾げた。


「フェン、ここから先には罠があるんだよ。だから向こうには行かない。向こうはどこに仕掛けたか判ってるから攻めてくるだろうがな。」


久遠の言葉にフェンは中止を言い出したが華音が止めた。


「フェンちゃん、中止は無理だよ。久遠君はもう止まらない。誰も止められない。私達ですら止めることは不可能なんだよ。だから、私達は久遠君を支える。」


華音の言葉にフェンは司教の悪事を思い出した。その時の久遠は恐かった。未だに思い出しただけでも鳥肌が立つぐらいに。


「わかりました。それでは、始めましょうか。」


と、フェンは言うと結界の外へと避難した。


『セシリア、俺達が全力でやった場合結界は持つか?』

『無理ですね。私達が顕現しただけで無残に散ります。』

『なら結界の補強を頼めるか?』

『仰せのままに。』


四大精霊王により結界は補強された。


そして、フェンの開始の合図が響き渡る。


「始めてください!」


戦闘にいけなかった。次回は戦闘です。



読んで頂きありがとうございます。

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