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三度目の異世界で夫婦は何をする?  作者: 小鳥遊詩音
第一章 クロウ王国編
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神龍カルディナ

ブクマ、評価などしていただけるとありがたいです。

久遠と華音が神龍カルディナと再会した後、これまでの事をカルディナは久遠達に話した。カルディナと属性龍達は人化をして。


「クオン様と奥方様と別れた後、私は一心不乱に身体を鍛え上げました。その後、何故か創造神アゼリア様にクオン様と奥方様が居る世界に行かないかと話を持ち掛けられました。私の答えは「はい」の一言でした。その時に、黒龍から神龍に進化しました。そして、この世界に来てクオン様達を探しました。大まかに説明しましたがわかりましたか?」


と、何故かメイド服のカルディナが言った。ちなみに、カルディナの容姿は金髪のロングで身長は華音と同じぐらいである。年齢は「言ったら殺しますよ?」はい、すいません。


「大体はわかった。アゼリアの過保護が無茶苦茶ということがな。」

「流石に、別の世界から来るとは思わなかったよ。」

「えっと、私はよくわかりませんが・・・。」


未だに状況を理解していない亜里沙は自分の知らないところで二人が何かをしていたことにヤキモチをやいていた。


「簡単に言うと、二度目の召喚で俺が魔王で華音が魔王の妃だった頃に拾った龍がこのカルディナで、アゼリアにこの世界にいる俺達を探しに来た。そんで、最初は黒龍だったんだが何故かこの世界にきたら神龍に進化した。」

「何となく理解しました。兄さんと姉さんは、勇者だろうが魔王だろうがやることはかわらなかったと。」


亜里沙は何とか納得した。しかし、問題が残っている。それは、属性龍である。古代龍でもある属性龍が今ここに集結しているのである。


「クオン様、私がクオン様の眷属になったためこの世界の龍はクオン様の配下になります。如何に致しますか?」


そう、神龍であるカルディナが眷属になったため知性のある龍は久遠の配下になってしまったのだ。そもそも、精霊王と契約している久遠達はすでに三人で国を滅ぼすことが可能なのである。そこに、神龍以下古代龍である属性龍も加わる事になる。下手をしたら一日でこの世界を征服できる戦力がここに集結している。


そこで、久遠は華音と亜里沙に属性龍を眷属にしてしまおうと思った。


「華音、亜里沙。属性龍を眷属にしないか?」


久遠の言葉が何となく予想していた二人は首を縦に振って答えた。


「いいよ。でも、メイドとして一緒に行動するのはカルディナだけでいいからね?」

「私も大丈夫です。あまり、大人数になると無駄に面倒事が増えますから。」


と、言うわけで火龍と風龍が華音の眷属になり、亜里沙が水龍と地龍を眷属にした。眷属になった属性龍は召喚できるため、今まで住んでいた場所に戻ってもらうことになった。


こうして、問題事が解決したように思えたが・・・。


「町に戻ることが出来ない。」


久遠の一言で華音と亜里沙も理解した。


「確かにそうだね。カルディナ達の騒ぎで私達だけが町から居なくなったもんね。」

「そうですね、仕方ありません。兄さん、このまま次の町へ行きませんか?」


亜里沙の提案に久遠は頷いた。


「それしかないよな。じゃぁ、食事をしてから向かうことにしようか。」

「「うん(はい)。」」

「でしたら、私が食事の用意をします。クオン様達はゆっくりしていてください。」


そう言うと、カルディナは久遠から食材を受け取り料理を始めた。


カルディナが料理を始めてから一時間後・・・。


「皆さん、出来ました。」


カルディナから声をかけられ向かうとそこには豪華な食事が準備されていた。


「これまた豪勢だね?」

「えぇ、しかも何故か日本食ですね。」

「はい、昔クオン様と奥方様に教えて頂きましたから。」

「カルディナ、奥方様はやめて?カノンでいいよ。」

「ですが・・・。お二人はクオン様の奥方「カノン!」様、わかりました。カノン様とお呼びいたします。」

「私もアリサでいいです。」

「はい、アリサ様。これからよろしくお願いいたします。」


こうして、久々の日本食を堪能し次の町へと向かった。



町には歩いて行こうとしたらカルディナが自分の背に乗って欲しいと言ったため龍化したカルディナの背に乗って移動した。


カルディナは、久遠と華音を背に乗せることができ、泣きながら飛んだのは言うまでもない。



そして、次の町から少し離れた場所に着陸し歩いていると前方で盗賊に襲われている馬車を見つける。


「襲われているな。」

「襲われてるね。」

「襲われていますね。」

「無視しますか?」


久遠達は、襲われていることを確認するがカルディナだけは違った。何気に酷いことを言うカルディナである。


「次の町が国境の町みたいだな。」

「どうしてわかるの?」

「あの馬車に付いている紋章がクロウ王国の紋章とは違うからな。」

「確かにそうですね。私達が向かうアゼディアの国の紋章でしょうか?」

「だろうな。」


そんな会話をしながら歩みを止めなかったため、気付けば戦闘が行われている場所まで来てしまっていた。


「おい、貴様ら盗賊を倒すのを手伝え!」


騎士が久遠達に怒鳴った。


「「「断る!!」」」


騎士の言い方にムカついた三人は即答で断った。そのまま無視をして去ろうとしたが、今度は盗賊に止めらる。


「見られたからには見逃すわけないだろうが!」


結果、戦闘に突入するのだった。

次回は盗賊との戦闘です、たぶん。


読んで頂きありがとうございます。

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